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ヤマダ電機/目標年商150億円、東京駅・八重洲口に最新コンセプト店舗

2015年10月29日 / トピックス商品店舗店舗リポート

ヤマダ電機は10月30日、東京駅・八重洲口に最新コンセプトの情報発信基地「Concept LABI TOKYO(コンセプト ラビ トウキョウ)」をオープンする。

<Concept LABI TOKYO>
Concept LABI TOKYO

「一流メーカー各社の最新製品やサービスを、ライフスタイルとともに提案する新しい店舗。これまでのLABI、その他家電量販店では味わえない日本が誇る最先端の家電製品とサービスをワンストップで体感できる店舗」(同社)。

<メーカー各社の提案を紹介(8階の冷蔵庫)>
メーカー各社の提案を紹介(8階の冷蔵庫)

地下1階~地上10階まで、11フロア合計で約2000坪の売場を展開。スマートフォン、モバイル端末、液晶テレビ、オーディオ、カメラ、高級デザイン家電、化粧品、理美容品、調理家電、クリーナー、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、パソコン、パソコン周辺機器などを展開する。

<フロア構成>
フロア構成

各フロアごとにコンセプトを打ち出し「Stage(ステージ)」と名づけ、ワンフロア全体で特徴のある商品やサービスを打ち出した。

<1階Apple Future Stage>
1階Apple Future Stage

1階には、Apple Future Stageを配置。ワンフロアまるごとアップル製品を集積し、iPhone6s、Apple Watch、Apple Musicも展開。アップル製品に関連するスマホカバーなどのアクセサリーや連動する周辺機器も紹介する。

<山田社長(中央)>
山田社長(中央)

29日、同店開いた記者会見で、山田昇社長は「これまで都心部で出店してきたLABIの経験から、家電販売だけで150億円の売上は必達目標だと考えている」と語る。

<ロボット掃除機の実演>
ロボット掃除機の実演

これまでのヤマダ電機とは異なり、店内には価格を強調したPOPは一つもない。商品を中心にした展開で、商品そのものの機能の紹介や体験コーナーを重視した。

価格訴求のPOPがないため、商品そのものを説明できる接客販売が重要になるという。

<被写体として、動く鉄道模型を設置>
被写体として、動く鉄道模型を設置

3階、ソニーとパナソニックの特設フロアのカメラコーナーには、動く鉄道模型を設置。動きのある被写体を売場に設置することで、商品のより体験できる環境を整えた。

<3階ソニーのAction Camの提案>
3階ソニーのAction Camの提案

山田社長は「コンセプトには、基本思想という意味のほかに、既成概念にとらわれず新しいサービスを創造するという意味がある。ヤマダ電機、日本、そして世界の家電量販店の既成概念を変えるのがこの店舗だ。メーカーとの協力を通じて、新しい価値を打ち出し、新しいライフスタイルを提案する」と述べた。

<5階高級家電フロアのカフェ体験コーナー>
5階高級家電フロアのカフェ体験コーナー

<6階Panasonic Beauty体験コーナー>
6階Panasonic Beauty体験コーナー

<7階Concept LABI Kitchen>
7階Concept LABI Kitchen

商品の見せ方のほか、一部のフロアにはイベントスペースを設置。5階にカフェ体験コーナー、6階にはPanasonic Beauty体験コーナー、7階には調理家電の実演コーナー「Concept LABI Kitchen」を設置。

5階カフェ体験コーナーに隣接して、コーヒーマシンやロースターを配置。18種類のこだわりの豆も販売し、試飲を通じて、商品をより深く体験できる工夫をした。

<10階Concept SQUARE>
10階Concept SQUARE

5階にはセミナースペース、10階には教室形式の「Concept SQUARE」を配置。メーカーと協力しながら、毎日、毎週、毎月といったさまざまな周期で、各フロアで商品紹介のための実演、体験会、セミナー、相談会などを開催する。

<5階高級家電コーナー>
5階高級家電コーナー

東京駅・八重洲口という立地条件から、東京駅周辺、日本橋のオフィスワーカー、百貨店の来店客、訪日外国人観光客、新幹線利用者など幅広い客層を想定。ヤマダ電機では取り扱いがなかった高級家電を展開する。

ニューヨーク近代美術館にも展示されている世界初のエスプレッソマシン(税別36万円)なども紹介し、これまでヤマダ電機を利用したことのない新たな顧客を開拓する。

<8階CAFE RESTO>
8階CAFE RESTO

8階にはカフェコーナーとして、「CAFE RESTO」を設置。買い物の途中に、お茶を飲み休憩しながら、買い物ができる環境を整えた。

<3Dプリンター提案コーナー>
3Dプリンター提案コーナー

10階は「Business solution Stage」と名付け、企業法人提案コーナー、パソコン周辺機器などを展開。従来5人程度であった法人営業部員を30人程度にまで増員して、約3000社に営業を実施。法人売上高をさらに上乗せしたいという。

法人向けの新たな提案として、3Dプリンターの活用など、新製品の活用方法なども紹介する。

<地下1階はインバウンド対応>
地下1階はインバウンド対応

地下1階は、急増する訪日外国人観光客を想定したフロアで、時計、医薬品(2類・3類)、日用雑貨、伝統工芸品、お土産品などを展開する。

<ペッパー君を6台配置>
ペッパー君を6台配置

館内には、ソフトバンクのパーソナルロボット「ペッパー君」を6台配置。日本語のほか、中国語、英語にも一部対応し、フロア案内を行う。特定の時間になると、ヤマダ電機の歌を歌いながら踊り出す演出もある。

<3階ソニーのプレゼンステージ>
3階ソニーのプレゼンステージ

山田社長は「東京・八重洲という東京の玄関口で、日本、そして世界へ情報発信できる拠点だ。メーカー各社が、この店舗を競って活用するような店にしたい」と語る。

<2階New Mobile Stage>
2階New Mobile Stage

ヤマダ電機は、家電販売数量が日本一であり、それだけクレームの数も多い。しかし、統計的に見てクレームが多い訳ではない。接客調査でも、同業他社に引けを取らない水準を維持しているという。

<6階化粧品コーナーにはパウダースペースを設置>
6階化粧品コーナーにはパウダースペースを設置

山田社長は「顧客満足、品そろえなど課題はあるが、池袋の日本総本店とは違うヤマダの考え方、経営に対する姿勢を見てもらいたい。(店舗を通じて)当社の考え方を見てもらえれば、それだけでも大きな成果だと思う」と語った。

店舗概要
所在地:東京都中央区八重洲1-5-22
TEL:03-3510-7908
営業時間:9時30分~22時
売場面積:約2000坪

■Concept LABI TOKYO
http://www.conceptlabi.com/

<店内>
店内

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