イトーヨーカドー/目標年商36億円「ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店」オープン
2025年09月03日 17:41 / 店舗レポート
イトーヨーカ堂は9月3日、東京都葛飾区に「ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店」をオープンした。年間売り上げ目標は36億円(MARK IS 葛飾 かなまち全体の初年度売り上げ目標は100億円)。
<ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店>
※伊藤取締役
JRおよび京成「金町駅」から徒歩圏内に立地。周辺1㎞圏内に2万5000世帯・5万人が居住している。
「MARK IS 葛飾かなまち」のターゲット層が、地元住民・ニューファミリー・東京理科大学 葛飾キャンパスの学生・教習所の生徒などであることから、既存の同社の顧客より若年層の集客を見込む。
商品は、若年層向けの即食・簡便商品を充実させた。
また、SC内の出店であることから、「ハレの日」需要に対応した商品を強化。節約志向が高まっていることも考慮し、価格の二極化にも対応している。
伊藤弘雅 取締役 営業本部長は「ヨーク・ホールディングスの新たな経営体制の第1号店となる。新しいチャレンジを盛り込んだ。今回、地域に根差した商品を強化しており、地元の葛飾区水元地区、千葉県松戸市の野菜をそろえた。地元のクラフトビールも販売する。即食で人気の焼き肉は希少部位、内臓なども用意。ベーカリー、軽食、スイーツ、おつまみも充実させた」と説明している。
地元商品は、葛飾区の野菜、松戸・矢切地区周辺の近郊野菜、金町おこしが手がける「金町ゴールデンラガービール」、大越飲料商会の「柴又ラムネ」、柴又・浅草で親しまれている漬物屋「おつけもの丸仁」の漬物とつくだ煮などがそろう。
店内入り口近くからベーカリー、デリカ、デザート、おつまみを壁際に配置。一気に即食のご褒美商品を購入できるコーナーづくりを行った。
ベーカリーでは、学生のニーズを見込み骨なしのフライドチキンに、コロッケバーガー・ピザ・カレーを組み合わせた3種類のランチセットを用意。各税込み429円とお手頃価格に設定した。
デリカは、店内の鉄板で丁寧に焼き上げる人気の「だし巻き玉子」に加え、「とんぺい焼き」などの鉄板焼きメニューを新たに導入。ヨークフーズとして初登場となる「格之進の肉おじさん特製ハンバーグ」を時間限定で販売する。
「おむすび」、「寿司サンド」なども用意している。
デザートは、ベーグルサンド「ブルーベリー&クリームチーズ」、旬の果物を使ったタルト、シュークリームなどもそろう。
和スイーツでは、定番の「おはぎ」に加え、「かりんとう饅頭」(2個、322円)、日本の名水百選 針江の生水を使った「湧水わらび餅」を展開している。
青果では、色とりどりのミニトマトの量り売りを実施。ヨークフーズ初の薬味の量り売りも導入した。
精肉は、黒毛和牛でも約2割お得な経産牛を販売。おつまみ用のローストビーフも取り扱う。
鮮魚は、豊洲市場から直送された新鮮な魚介類、週末限定で専門仲卸「やま幸」が厳選した最高品質の「生本まぐろ」を展開する。
「やま幸」の魚介を使った海鮮丼も販売する。
日配は、お手頃価格の商品をコーナー化し、価格の二極化に対応している。
さらに、伊勢丹松戸店の閉店後、近隣に百貨店がなく、住民は柏高島屋を利用することが多いという。
そのため、The Gardenと連携し、新宿高野のスイーツ、沢屋のジャムといった高感度な商品も取りそろえた。
西山英樹 フード&ドラッグ事業部長は「ニューファミリーに向けたご褒美消費、即食商品を強化。グミコーナー、駄菓子コーナーも充実させた。味覚糖の雑貨に分類されるグミも(健康食品コーナーに)用意している。冷凍の有名駅弁、冷凍デリカ、レンジでチンするだけの野菜、焼き栗なども楽しめる」と述べた。
新店舗は同社198店舗目となる。
■ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店
所在地:東京都葛飾区東金町1-10-1 1階
敷地面積:約2万4755m2(MARK IS 葛飾かなまち全体)
売り場面積:1957.02m2
従業員数:108人(社員28人、パートタイマー80人/8時間換算)
営業時間:10時~21時
アクセス:JR「金町駅」北口より徒歩7分、京成「金町駅」より徒歩9分
取材・執筆 鹿野島智子
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