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ヤマダ電機/コスメ、リユースなど異業種と連携、新規顧客を獲得

2015年04月09日 / トピックス商品店舗経営

ヤマダ電機は4月9日、東京・新橋にオープンする新業態「LABI アメニティー&TAX FREE 新橋銀座口店」の内覧会を開催した。

<LABI アメニティー&TAX FREE 新橋銀座口店>
LABI アメニティー&TAX FREE 新橋銀座口店

新橋に集う、ビジネスマンや訪日外国人観光客などのニーズに対応し、全フロア免税対応とした戦略的新業態店舗。

<@cosme×LABI Beauty station>
@cosme×LABI Beauty station

1階にはコスメ・美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」とコラボレーションして開発したフロア「@cosme×LABI Beauty station」を配置。

<BRAND OFF TOKYO>
RAND OFF TOKYO

<AGAクリニック>
AGAクリニック

3階にはブランドの買取・販売を行う「BRAND OFF TOKYO」、8階には男性薄毛対策に特化した「AGAクリニック」が出店。ヤマダ電機として、初めて異業種とコラボレーションとした複合型店舗となる。

<一宮COO>
一宮COO

ヤマダ電機の一宮忠男代表取締役副社長兼代表執行役員COOは、「当社として新しい画期的な取り組みで、新たなイノベーションと需要の創出を目指す。多様化するお客のニーズに対応するため、最適な新しい発見を提供するアメニティをテーマとした。異業種とコラボレーションすることで、家電販売だけでは対応できないソリューションを提供する」とあいさつした。

訪日外国人観光客、日本から羽田空港を使って海外へ渡航するアウトバウンド客、新橋周辺のオフィス街のオフィスワーカーを想定顧客として、店舗サービスや品ぞろえを再構成した。

「全フロア免税対応としているが、同業他社の店舗とは異なり、訪日外国人だけを狙った店舗ではなく、日本人顧客の支持をしっかりと得られる品ぞろえとサービスを目指した」(一宮COO)。

<遠藤社長>
遠藤社長

「@cosme」を運営するアイスタイルの子会社で化粧品販売店のサポートを担うコスメネクストの遠藤宗社長は「ヤマダ電機と組むことで、@cosmeのデータを活かしながら、化粧品と美容家電を一緒に紹介でき、より総合的な美容提案ができる」と語る。

<安山社長>
安山社長

安山勉ブランドオフ社長は「銀座4丁目に本店を構えているが、訪日外国人観光客の爆買いがあり、免税売上高の前年比は60%増と好調だ。5円のバックから1380万のバックまで幅広い品ぞろえをした。ヤマダ電機と組むことで、より多くのお客に店舗を利用してもらいたい」という。

AGAクリニックを運営する医療法人エムエフシーの沖正直理事長は「男性型脱毛症(AGA)の治療には、継続して通院できる環境が必要だ。ヤマダ電機内に病院を構えることで、家電を買うついでに治療に寄るなど、より患者の利便性が高まる」と語る。

会見

売上高、来客数などの数値目標は非公表とした。一宮COOは「既存の免税対応店舗は全国で20店ほどあり、免税売上の構成比は5~7%程度だ。訪日外国人観光客の多い新橋で新しい取り組みを始めたことで、かなりの押し上げ効果があるだろう。新たな市場を創造する取り組みであり、採算ベースを考えた数値目標を設定している」と述べた。

<免税対応>
免税対応

訪日外国人観光客の集客については、ヤマダ電機とグループ会社のベスト電器が中国・東南アジアで店舗を展開するほか、ブランドオフも香港で15店を展開する店舗網を活用する。そのほか、今後、大規模な告知をマスメディアを通じて実施する予定だ。

<訪日外国人観光客に人気の南部鉄器>
訪日外国人観光客に人気の南部鉄器

約60人の店舗従業員のうち、約60%は中国出身者や日本に帰化した人材を採用。アルバイトではなく、全員を正社員として採用した。中国語のほか、英語、韓国語、ロシア語にも対応する。

<訪日外国人観光客に人気の抹茶製品>
訪日外国人観光客に人気の抹茶製品

一宮COOは「異業種との初めての取り組みであり、家電販売以外の新しいビジネスチャンスを創出する。約3000万人のヤマダ電機のポイントカードの会員にとっても、サービスの選択肢が増え、変化する顧客のニーズへ対応できる。新橋店の動向を踏まえて、都内で同様の取り組みを広げていきたい」と今後の展望を語った。

<@cosmeのランキングコーナー>
@cosmeのランキングコーナー

<調剤薬局も配置>
調剤薬局も配置

<家電も充実>
家電も充実

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