リンガーハットグループの浜勝は12月4日、東京・赤坂に「とんかつ浜勝赤坂店」をオープンした。
赤坂への初出店で、東京23区内の店舗で初めて「デザートビュッフェ」を導入した。都内では7店目の出店で、国内総店舗数は108店(海外含め110店)となった。
店舗面積は190m2、客席数64席で、目標月商1100万円、平均客単価は1300円~1400円を想定する。既存店では1200円~1300円だが、デザートビュッフェを導入したことで客単価の上昇を狙う。
2013年7月から、東京の小金井公園店からデザートビュッフェの導入を開始、都内では赤坂店が2店目となる。現在、神奈川大和店(神奈川)、イトーヨーカドー三郷店(埼玉)、イオンモールとなみ店(富山)、ポートウォークみなと店(愛知)、カラフルタウン岐阜店(岐阜)、久留米荘島店(福岡)、福岡新宮店(福岡)で実施している。
デザートビュッフェは、店内で手作りするのが特徴で、店内にデザート専用厨房を設置。キビ砂糖や希少糖を使ったロールケーキなどを常時15~20種類のデザートを展開する。
100%果汁ジュース、ビネガードリンク、大山産梅を使った梅みつドリンク、コーヒー、紅茶など約20種類のドリンクバーをセットで提供する。食事メニューに、プラス税別580円で利用できる。
ランチとディナータイムの間のアイドルタイム対策として、フリードリンクのみ(380円)、デザートビュッフェのみ(920円)で提供する。
現状では、とんかつ専門店で、デザートビュッフェが楽しめる点や店内で手作りしている本格的なデザートを提供している認知度が低く、デザートビュッフェのみの利用は少ない。
今後、店内での手作り感の訴求を含め、カフェタイムでも利用できる点もアピールしたいという。
とんかつ浜勝は、リンガーハットの創業業態で1号店は1962年に、長崎にオープンしている。2000年に関東1号店を埼玉県所沢市に出店。2007年に100号店を福岡市にオープンし、2012年に創業50周年を迎えた。
浜勝の2015年2月期の売上高は97億6100万円(前年同期比7.0%増)、営業利益7億5100万円(27.5%増)。2016年2月期第2四半期の売上高は50億7700万円(7.9%増)、営業利益4億1700万円(30.8%増)となっている。浜勝の10月の売上高は4.8%増、客数は2.1%増、客単価は2.7%増で、42か月連続で前年を超えた。
八幡和幸社長は「浜勝はまだまだ九州での売上が高く、関東での認知度がない。九州ではオープン時に行列ができる。赤坂という立地にデザートビュッフェという特徴をもった店を出すことで、浜勝の商品の良さとブランド認知度の向上を図りたい」と語る。
バラエティかつ定食(1390円)、浜勝スペシャル定食(1590円)などの定番メニューのほか、赤坂店と小金井公園店限定で、ローストビーフかつ膳(2980円)、ローストビーフかつとヒレかつ膳(2980円)を販売する。
4月から、コロッケやエビフライなどを追加で注文できる「おかわりかつ」をテスト導入し、7月から全店で開始。10月からメニューにから揚げを加えるなど、新規施策を展開した。
ここ2年ほど、テレビCMやチラシを控え、実際に来店してもらったお客に分かりやすいサービスを提供することに努めたという。
手ごろな価格のランチメニューも展開し、浜勝ランチ(690円)、ヒレかつとチキンかつランチ(790円)、エビフライとヒレかつランチ(890円)も販売する。
ランチの客単価は900円程度となっているが、10月に価格改定をするまでは900円を切っていた。手軽にランチを楽しめるメニューに、おかわりかつなどを加え、客単価の向上を目指す。
浜勝ではお弁当やオードブルの出前にも対応しており、売上高で約10%の構成比を占めている。赤坂はオフィスの多い立地でもあり、法人営業を仕掛け、出前の注文も取り込みたいという。
2015年は5店を出店したが、2016年は一旦、出店を抑え、今年出店した店舗の人材育成などのサービス面の強化を図る方針だ。
デザートビュッフェは、店舗面積で約60坪から対応でき、店舗面積約80坪で100席を有する久留米荘島店(福岡)で好調なサービスとなっている。今後、商圏や客数などの状況を踏まえ、既存店への導入を検討したいという。
店舗概要
所在地:東京都港区赤坂3-14-9
赤坂清水ビル2階
TEL:03-6435-5680
営業時間:11時~23時
店舗面積:190m2
客席数:64席
■とんかつ浜勝
http://www.hamakatsu.jp/
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