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イオン/山形漁協と直接取引、産地直送強化

2009年11月11日 / 商品経営

イオンは11月11日、山形県漁業協同組合(JFやまがた)との直接取引を14日に実施すると発表した。

翌15日に東北エリアのジャスコやマックスバリュなどイオングループの店舗で産地直送の魚介類を販売する。東北エリアの漁協との直接取引は今回が初めて。

水揚げは、11月14日の午前10時ごろで、水揚げ場所は山形・酒田市の酒田港。55店舗での販売を予定しているが、漁獲量に応じて販売店舗は変動する。魚種や漁獲量は、当日に水揚げをするまで確定はできない。

同時期の庄内海域での底曳漁では、はたはた、すけそうだら、ひらめ、まこがれい、あんこう、赤えび、ずわいがになどが水揚げされる。漁獲量は約3トンを見込んでいる。天候によっては、取り組み日時が変更になる場合もある。

天候による水揚げの可否については、13日の日中に判断し、別ルートでの調達を選択する。同産直販売の顧客への告知は、店頭やウエブ上で限定し、ちらしには掲載しない方針だ。

イオンは、昨年7月、全国漁業協同組合連合会から水産物流通の現状や課題について尋ねるためにアプローチしたことをきっかけとし、水産物の需要喚起と持続可能な漁業を通じた魚食文化の継続のために、翌8月に漁業協同組合JFしまね(島根県)と協同して直接取引の取り組みをスタートさせた。その後、中部エリアや関東エリアでも、順次取り組みを実施してきた。

これまでの取り組みを通じ、鮮度の良い生鮮魚の提供や、魚種が増えることによる売場の楽しさを顧客に提供することで、水産物の需要を喚起できる感触を同社は得ている。

JFやまがたは、イオンの店頭を通じて、庄内地域の鮮魚を認知してもらうことで生産者を支援するとともに、魚食文化を普及させたいとの思いから、イオンとの直接取引を決めた。

具体的には、JFやまがたが、3月~6月と9月~11月の7か月の中で、月1回の割合でイオン専用に底曳漁などによる水揚げを行い、獲れた魚介類をイオンが全量買い取り、水揚げ翌日に東北エリアのイオングループの店舗で販売する。

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