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イオン/CFSコーポレーションを公開買い付け

2010年03月24日 / 経営

イオンは3月24日、25日にCFSコーポレーションの株式に対する公開買付けを開始すると発表した。

同時にCFSコーポレーションはイオンを引き受け先とする第三者割当増資を実施し、これでCFSコーポレーションはイオンの連結子会社となる。

両社は、CFSコーポレーションの「キミサワ」ブランドの強化と成長発展を図るため、新たなステージを準備する必要があると判断。協議を重ねた結果、両社の提携関係を強化することに基本合意している。

両社は第三者割当増資、公開買付けなどの方法でイオンが保有するCFSコーポレーション株式の発行済株式総数に対する割合(自己株式を除く)を51%をめどとする過半数にすることでも合意している。このため、CFSコーポレーションがイオングループの一員としてスピード感を持った経営に当たることが最善と両社が判断し、今回の公開買付けと第三者割当増資の実施となった。

これにより、CFSコーポレーションが営むスーパーマーケット(SM)事業は、CFSコーポレーションが事業を分離し、イオングループに引き継がれる。

イオングループはCFSコーポレーションとの協働で、ヘルス&ビューティケア売場の改革を進化。また、登録販売者による医薬品販売を全国のSM店舗で展開する計画を進め、最適な医薬品コーナーの構築に向けて、CFSコーポレーションがSMとドラッグストアの融合店舗「ザ・コンボ」で得たノウハウを活用する。

さらにイオンは、CFSコーポレーションのSM部門を運営することで、自社の既存SM事業とのシナジーを高め、CFSコーポレーションの首都圏の店舗をさらに進化させ、イオングループとしての首都圏でのドラッグストア事業、SM事業を強化する。

公開買付けは25日から5月6日の期間に実施し、430万株を25億8000万円で取得する。

第三者割当増資はイオンに対し600万株を発行し、約36億円を調達。得られた資金から、2011年2月頃までにイオン関連施設などへの出店資金として20億円、既存店の改装資金として5億8500万円、イオングループの電子マネー「WAON」導入などIT投資資金として5億円、新規事業開発の資金として5億円を充てる。

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