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駿河園/破産手続きの申し立て、負債17億円

2009年09月17日 / 経営

帝国データバンクによると、駿河園(資本金9500万円、中央区銀座8-9-11、代表一杉紹至氏、従業員152名)は9月16日、事後処理を高田剛弁護士(千代田区神田小川町1-3-1、電話03-3293-8817)ほか2名に一任、「破産手続きの申し立てをすることとし、準備を進めている」ことを16日付で債権者に通知したと発表した。

同社は1947年6月に創業。69年(昭和44年)5月にカネイチ物産として法人化。81年に駿河園に商号変更。 92年に株式会社に組織変更した。老舗の茶類卸業者。大手の1社として、業界内で相応の知名度を持つ。

静岡県沼津市内に計3か所の製造工場を構えるほか、近時は都内(5か所)、神奈川(2か所)、宮城、福島、栃木、茨城、千葉、埼玉に営業所を設置。葬儀社や互助会向け葬儀用引き出物の荒茶の製造・販売を中心に手がけ、2009年3月期の売上高は約63億9300万円だった。

貸倒引当金に関して計上した損金について、国税当局との見解の相違から2008年7月時点で約8億3000万円の未払い法人税等を抱えることになった。租税債務の一掃と資金確保に努めたが、交渉は難航。資金繰りが厳しさを増すなか、2009年9月に入ってからは国税当局により資産の差し押さえを受けていた。

負債は2009年3月期末時点で約17億3300万円。変動している可能性がある。

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