流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





SGE(旧・駿河園)/破産手続き開始

2010年03月24日 / 経営

帝国データバンクによると3月23日、2009年9月25日に静岡地裁沼津支部へ民事再生法の適用を申請したSGE(旧商号:駿河園、資本金9500万円、東京都中央区銀座8-9-11、代表一杉紹至氏)は、3月17日に破産手続き開始決定を受けた。

老舗の茶類卸業者として大手の1社に数えられ、静岡県沼津市内に計3か所の製造工場を構えるほか、近時は都内(5か所)、神奈川(2か所)、宮城、福島、栃木、茨城、千葉、埼玉に営業所を設置。葬儀社や互助会向け葬儀用引き出物用の荒茶の製造・販売を中心に手がけ、2009年3月期には年売上高約63億9300万円をあげていた。

しかし、貸倒引当金に関して計上した損金について、国税当局との見解の相違から2008年7月時点で約8億3000万円の未払い法人税等を抱えるに至り、租税債務の一掃と資金確保に努めたが、交渉は難航。資金繰りが厳しさを増すなか、2009年9月に入ってからは国税当局により資産の差し押さえを受ける事態となっていた。

いったんは自己破産手続きに向け準備を進めていたが、その後スポンサー候補があったことで自己破産手続きを中止。事業継続に向け2009年9月25日に民事再生法の適用を申請していたが、再生手続き開始決定が下りず、ことし3月8日には静岡地裁沼津支部から保全管理命令を受けていた。

民事再生法申請時の負債は約27億4800万円。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧