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WAVE/自己破産を申請

2011年08月09日 / 経営

帝国データバンクによると、WAVEは6月28日付で債務整理に入っていたが、7月末に全店舗を閉店し、8月6日付で自己破産申請の準備に入ったことが明らかになった。
WAVEは、1993年1月に音響、映像ソフト小売を目的に設立。「WAVE」の店舗名で、音楽CDを主体にDVDなど音響、映像ソフト、関連商品や書籍類を販売していた。
大規模な独立店舗やインショップなどの形態で、ピーク時には40店舗強にまで拡大し、97年2月期(その後、決算期変更)には年売上高約122億円を計上した。
この間、大手ファッションビル経営業者や大手音楽ソフト小売業者、さらには大手家電量販店の傘下を経て、2008年8月からDVD、中古ゲームソフト小売業者の子会社となるなど親会社が頻繁に交代していた。
2010年8月期には年売上高約53億2800万円にまで落ち込んでいた。販売不振に伴う資金繰り悪化から2010年12月、2011年1月の決済で一部取引先に対する支払いの延期要請を行っていた。
2月末までにアーティストイベント事業、スイーツ事業から撤退。今年に入って以降、5月までに21店舗を閉鎖し8店舗の運営にするなどリストラを進めていたが、その後も販売不振に歯止めがかからず、6月28日付で債権者に対し、債務整理開始を通知。
4店舗まで縮小し、営業を継続していたものの、7月末日の大宮店閉店を最後に全店舗を閉鎖、今後の支払いが不能となる状況に陥ったため、今回の事態となった。
負債は債権者約173名に対し約24億5000万円だが、今後、膨らむ可能性があるという。

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