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モリ・アキ/自己破産申請、負債30億円

2010年06月15日 / 経営

帝国データバンクによるとモリ・アキ(資本金3150万円、岐阜市中鶉2-16-2、代表大坪丈人氏、従業員70名)は6月14日、5月31日にまでに事業を停止し、6月11日付けで岐阜地裁に自己破産を申請したと発表した。

同社は、1935年6月創業、1967年12月法人改組。当初は鋸製造や林業機械や電動工具の卸などを主体に手がけていた。その後は店舗の空調設備工事や賃貸集合住宅のリフォーム工事に進出し、求人媒体の出版、省エネコンサルタント業務、人材派遣、飲食店運営など事業は多角化していった。

直近では飲食店事業が中心となり、ダイニングバー、海鮮居酒屋、手羽先料理店、とんかつ店、和食ビュッフェなどさまざまな業態の飲食店を展開。岐阜県のほか名古屋市、奈良県、京都府、埼玉県などのロードサイドやショッピングセンター内に積極的に出店していた。2008年11月にはブライダル事業にも進出するなど相次ぐ出店攻勢によって、2009年3月期は年売上高約47億円を計上していた。

急激な事業の拡大や店舗出店などの設備投資で借り入れが膨張するなか、収益は伸び悩み、人件費や賃貸料などの経費負担などもあって資金的にも余裕を欠いた経営が続き、今回の事態となった。

ブライダル事業についてはすでに同社から切り離されており、別会社が運営している。

負債は約30億円と見られるが、流動的だ。 

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