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ニトリモール/2015年度中に大阪府枚方市と九州に出店

2013年09月04日 / 店舗経営

ニトリホールディングスは2015年度中に、自社開発の商業施設「ニトリモール」を大阪府枚方市と九州に出店する。各分野のカテゴリーキラーといえる専門店を集積したのが特徴。

<ニトリモール>

2011年10月にオープンした1号店(東大阪市)は、売場面積が7576坪でテナントが16店、9月4日に神奈川県相模原市にオープンした2号店は売場面積が8208坪でテナントが33店。

大阪府枚方市にすでに、1万8000坪の出店用地を取得。3号店の売場面積は1万3000坪でテナント数は65店程度を想定。すでに8割のテナントを決定している。

枚方店では、食品スーパーを導入する予定だが、核店舗との位置づけではなく、店揃えの一環と利便性の向上を狙うため、モールの端に誘致する計画だ。

枚方までの3店は共に、各店舗を一つの多層階の建物内に集積したクローズドモールの形式だが、九州に出店する予定の4号店は、オープンモールとし、建物も平屋立てとし、駐車場を囲む形で店舗を集積する形式を採用する。

似鳥昭雄社長は「日本のモールには衣食住の店舗があるが、米国の基本は食がないモールで、ボディファッション、ホームファッション、生活雑貨が基本。モールの激戦区の米国では、トップクラス(テナント)が集まらないと、生き残れない。テナントの価格構成をミドルプライス以下にし、来店頻度もそろえ、コーディネート提案のできる企業を集めた。モールは、100億円以上の投資でリスクも大きいが、日本にはカテゴリーキラーを集めたモールがないので、自社で開発をした」と語った。

モールの出店目標数は掲げない方針で、投資額が大きいため財務内容と物件に合わせた出店する予定で、売場面積にあわせて、柔軟にモールの規模を変化させる。

似鳥社長は「モールの理想はオープンモールで、一つ一つの店舗の入口が独立し、お客さんが店舗の近くに車を止めて、歩いて1分で店舗に入れる形だ。最後はオープンモールが勝つと思う。米国はそうなっている。多層階は上層階の集客が大変だが、土地の問題もあり、やむを得ない面もある」と語った。

同社では、モールとは別に商圏を狭くした200~300坪の小型業態「デコホーム」も展開。

デコホームについては、将来的にはニトリとは、異なる商品を販売する予定で、長期目標として、ニトリ500店、デコホーム500店、合計で1000店の店舗を日本国内で出店したいという。

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