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バーニーズ ニューヨーク/春の改装効果で2ケタ増

2013年09月10日 / トピックス経営

バーニーズ ジャパンの今期の業績が、売上高前年対比で2ケタ増と好調となっている。

9月10日、メンズフロアをリニューアルオープンした「バーニーズ ニューヨーク新宿店」で、上田谷真一社長が明らかにした。

<上田谷真一社長>

好調の要因は3月に実施したウィメンズフロアのリニューアル。1990年に開店して以来、初の大規模改装で、地下1階~地上4階までを改装、9階には得客用のパーソナルショッピングルームを設置、10階には得意客用のバーを設置した。

上田谷社長は「3月に改装を行ったことで、バーニーズ ニューヨークが新しいことを始めたことが広まった。かつて、店舗を利用したことのある30代~40代の顧客が再来店し、客数が増加した。さまざまなブランドを組み合わせるマジックミックスによるコーディネート提案も好評で、買い上げ点数が伸び、客単価が上昇した」と好調の要因を解説した。

<改装したメンズフロア>

メンズフロアの改装でもウィメンズフロアの改装コンセプトを踏襲。従来のクラシック&モダンのイメージを進化させた落ち着きのある無機質なステンレスを鏡面仕上げした什器やライムストーンの床など、モダン、クリーン、シック、クールといったキーワードを意識した空間とした。

これからの2、3年は既存店の改装に注力する方針で、新宿店のコンセプトに従い順次、既存店の改装を行う。横浜店は段階的に、改装を開始、来年オープン10周年を迎える銀座店も新宿店と同様のリモデルを実施する計画だ。神戸店、福岡店もオープン5年目を目途に、小規模な改装をする予定だ。

上田谷社長は「メンズフロアを改装したことで、足元の好調な業績を維持し、このトレンドを確実なものにしていきたい」と改装効果へ期待を寄せる。現在、改装と同時に出店立地の選定をしており、渋谷、青山といった都内有力ファッションエリアや地方都市でファッション感度の高い立地の情報を収集しているという。

<バーニーズ ニューヨークのPBスーツ>

商品政策については、引き続き仕入商品を重視し、自社のプライベートブランド商品の比率は現状の30%程度を目安とする方針だ。

上田谷社長は「PBに集中し粗利を拡大するのではなく、仕入商品の消化率を上げていきたい。PB商品であっても、インポート商品と同じ産地から調達をすれば、コストは下がらない。PBはかっこいいもので、数量でなく、グレードを追求できる商品しか出さない。マスに行けばいくほど、競争は激しくなるので、当社はマスは狙わない」と語った。

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