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バーニーズ ニューヨーク/新宿店

2013年09月11日 / 店舗リポート

バーニーズ ジャパンは9月10日、「バーニーズ ニューヨーク新宿店」のメンズフロアをリニューアルオープンした。

6~8階の3フロアを改装したもので、改装により2ケタ増で推移する売上拡大を目指す。

<リニューアルしたメンズフロア8階>

バーニーズ ジャパンの上田谷真一社長は「オープンから20年がたち、ファッションのトレンドが変化し、従来のクラシック、デザイナーズという垣根がなくなりつつある。色気やモード感のあるクラシックやしっかりとしたティラードを作るデザイナーズという商品を取り入れた。改装により、ブランド、切り口、サービスをリフレッシュする」と改装の狙いを語る。

<上田谷社長>

改装した店舗面積は3フロア合計で約290坪。6階にスーツ、コート、フォーマルウェア、7階にデザイナーコレクション、デザイナーシューズ&バッグ、8階にコンテンポラリーカジュユアル、デニムを展開する。来年度には、5階の紳士服飾雑貨と紳士靴のフロアをリニューアルし、全館のリニューアルを完成させる計画だ。

従来のクラシックは6階、デザイナーズコレクションは7階とフロアは別となったが、各フロアで双方の特徴を取り入れた商品を展開することで、クラシックとデザイナーズの融合を目指した。

<7階のコーディネート提案>

上田谷社長は「クラシックやデザイナーズなど、さまざまなブランドやテイストをミックスしてコーディネート提案するマジックミックスの手法を生かし、パーソナルショッピングサービス提案を強化する」という。

2、3年は新規出店しない予定で、出店による売上拡大ではなく、既存店改装による提案力の強化などに磨きをかけることで持続的な成長を目指す。「出店をせず、退路を断つことで、コーディネート提案能力をより進化させたい」と語る。

<ステンレスを鏡面仕上げした什器を用いた6階>

アメリカのマディソン店で実施した改装を取り入れる取り組みで、より都会的な雰囲気を感じさせるデザインを採用。落ち着きのある無機質なステンレスを鏡面仕上げした什器やライムストーンの床などを用い、モダン、クリーン、シック、クールといったキーワードで成り立つ空間を目指した。

<8階の全景>

従来の木目調を生かした重厚な店内デザインを一新。ワイヤーを活用した吊り下げ什器を多用し、視認性が高く、見晴らしの良い店内とすることで、商品そのものが店舗イメージを醸し出すような売場を目指した。

<6階入口のソファスペース>

3月に実施したウィメンズフロアの改装以来、カップルでの来店が増加しているため、買い物の同伴者や子ども連れのお客の子どもがくつろげるスペースとして、各フロアでソファスペースを増設した。

<7階の全景>

メンズの主要な来店客は30代から40代、かつてバーニーズニューヨークを利用していた男性で、3月のリニューアルを機に、家族づれで来店する人もいるという。上田谷社長は「まずは、きちんと既存顧客をよりおしゃれにする提案をし、おしゃれな30代、40代をみている20代の若年層がバーニーズニューヨークに関心をもつきっかけにしたい」と語る。

<6階の全景>

バーニーズ ニューヨークには、正しく着こなす(正しいコーディネート)、正しく選ぶ(自分にあったもの)、正しいフィット(正しいサイズ)という言葉があり、お客の体形に合わせた商品の提案を強化している。

<MADE-TO-MEASUREの告知>

定期的に、ブランド既製服のパターンオーダーに対応する「MADE-TO-MEASURE」イベントを開催し、店内でもブランドごとにイベントの開催時期を告知している。

<スーツのMADE-TO-MEASUREの告知>

上田谷社長は「どんな人でも自分の体形にフィットした洋服は、よりかっこよく見える。MADE-TO-MEASUREのイベントだけでなく、既製服でもお直しを含め、お客に提案している」という。店内には2か所に補正室を設置し、簡単な補正であれば当日に納品できる仕組みを整えている。

<6階のマネキンを活用したディスプレイ>

6階では、スーツやジャケットなどのビジネスアイテムのほか、大人の休日スタイルを彩るコンテンポラリーなカジュアルウェアを拡充した。

<6階のパンツ売場>

今、注目のパンツでは、人気ブランドを各種取り揃え約600本を展開する。従来、イベントスペースとして活用していたフロアの入口を、パンツ専用売場とすることで、取扱商品を増やした。

<7階デザイナーコレクション>

7階のデザイナーコレクションでは、トップデザイナーによるデザイナーズウェアのほか、バーニーズ ニューヨークがセレクトする新進気鋭のデザイナーまで、幅広いコレクションを集めた。イタリア、イギリス、アメリカ、フランスなど欧米の商品を中心に展開、他のフロアよりもインポート商品の比率を高めた。

<7階デザイナーシューズ&バッグ>

7階でも、イベントスペースであったフロアの入口を、デザイナーシューズ&バッグの売場の変更。これまでアパレルのみの取り扱いであったのブランドで、シューズやバッグを展開するブランドの商品を導入し、品ぞろえを強化した。

<8階コンテンポラリーカジュアル>

8階は補正室とディスプレイの作業スペースを移転し、売場を拡大した。トレンドの最先端をいくハイストリートなカジュアルウェアを集積。最新のモードとストリートをミックスしたバーニーズ ニューヨークならでのフロアを打ち出すという。

<8階のディスプレイ>

上田谷社長は「当社にはlife is a stageという言葉がある。すごい出世とか転職とかでなくとも、勝負デート、勝負プレゼン、子どものイベントなど人生にはさまざまなステージがある。そのステージに上がる時、バーニーズにくればかっこよくなれる。そんな店を目指している。業界人むけではなく、普通の人がおしゃれを楽しみたいときに使える店にしたい」と抱負を語った。

■店舗概要
所在地:東京都新宿区新宿3-18-5
TEL:03-3352-1200
営業時間:11時~20時

<店舗入口>

<ショーウィンドー>

<6階スーツでは袖に生地メーカーを表示>

<6階バーニーズ ニューヨークのPBスーツ>

<6階のディスプレイ>

<6階中央にはソファアを配置>

<6階のアウターコーナー>

<6階のスーツコーナー>

<6階のコートの陳列>

<6階のボトムス売場にもレジを設置>

<7階のディスプレイ>

<7階の平台陳列>

<7階の壁面陳列>

<7階のコーディネート提案>

<7階マネキンにスニーカーを履かせ快適感を打ち出す>

<7階シューズコーナーにソファを設置>

<8階の壁面陳列>

<8階のディスプレイ>

<8階のアウターコーナー>

<8階の帽子のディスプレイ>

<8階の平台陳列>

<8階の小物>

<8階エスカレーター前のディスプレイ>

<8階入口のデニムコーナー>

<7階のフィッテングルーム>

<7階のレジ>

■改装前と改装後
<改装前の6階>

<改装後の6階>

<改装前の7階>

<改装後の7階>

<改装前の8階>

<改装後の8階>

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