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H2Oリテイリング、イズミヤ/経営統合

2014年01月31日 / 経営

H2Oリテイリングとイズミヤは1月31日、株式交換により経営統合すると発表した。

H2Oリテイリングを親会社、イズミヤを子会社とし、イズミヤは5月28日、東京証券取引所の上場を廃止して、株式交換は6月1日に実施する予定。

統合後、イズミヤよりH2Oリテイリングの代表取締役として1名、取締役2名の計3名、H2Oリテイリングよりイズミヤの取締役として2名が、相互に役員に就き、従業員の出向等を実施する。

今後、両社グループの百貨店からGMS、スーパーマーケット・スーパーセンターにわたる店舗網、物流といった小売インフラストラクチャーの再編成を行うとともに、惣菜工場、プロセスセンターの製
造小売等の両社独自のインフラを活用して、関西ならではの味・おいしさを追求する。

両社あわせて約700万人のカード会員を軸に、利便性の向上と宅配機能の強化等による生活者サービスの充実を図る。

さらに、H2Oリテイリング、阪急阪神ホールディングス、東宝から阪急阪神東宝グループとの連携を通じた豊かな文化生活の創出等、お客に満足される品質と幅広い価格帯の商品やサービスを、様々な生活シーンでの提供を検討する。

カード事業については、共通ポイントサービスを中心とした新しい顧客還元サービスの構築、両社のカード機能全般(クレジットやキャッシング)における連携による利便性の向上を進める。

食品製造事業では、多様な業種業態の店舗網による情報収集力をもとにした商品開発と両社が有する惣菜加工、工場などの食品製造機能の活用による安全、安心で美味しい商品の提供、製造工場の稼働率向上と製造利益の拡大を図る。

商品調達でも、物流機能の相互活用や統合による効率化とコスト低減を図る。

店舗競争力強化として、百貨店とGMS の商品MD(マーチャンダイジング)を組み合わせた魅力ある店づくり、重点店舗の増床や建て替えなどの活性化によるエリアシェアの拡大を推進する。

宅配サービス事業の協業による販売チャネルの強化、基幹システム共通化によるコスト削減・効率化も取り組んでいく。

両社は、昨夏以降の約半年間にわたり、協議・交渉を重ねていたもので、共通の理念を持つ両社が、関西という地域の中で多様な業種業態、取扱商品群を揃えた総合小売サービス業グループの構築を目的に、対等の精神による経営統合を行うことが、中長期の企業価値向上にとり最善の選択肢と考えたもの。

なお、H2Oリテイリングは定款変更により事業目的に関係事業を追加するとともに、取締役の員数を12人から15人に増やす。

■H2Oリテイリング
2013年2月期の業績:売上高5251億5400万円、営業利益106億7000万円、経常利益113億3800万円、当期利益62億円

■イズミヤ
2013年2月期の業績:売上高3342億1700万円、営業利益34億4000万円、経常利益24億8200万円、当期利益5億6500万円

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