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すかいらーく/顧客データ解析を行うビッグデータ分析基盤を導入

2015年02月23日 / IT・システム商品店舗経営

すかいらーくは、顧客データの解析を行うビッグデータ分析基盤としてデータマイニング・ソフトウェア「SAP InfiniteInsight(エスエーピー・インフィニットインサイト)」を導入した。

すかいらーくが、約1300店を展開するファミリーレストラン「ガスト」のPOSデータや公式モバイルアプリ「ガストアプリ」のログデータなど、100億レコードを超える膨大な顧客データを解析し、各種キャンペーンやクーポン施策のさらなる精度の向上と効率化を図るために利用する。

同社は、従来から各種キャンペーンやクーポン施策を実施する際に、データ活用やデータ分析に基づく意思決定を重視し、さまざまなマーケティング施策を行ってきた。

モバイルアプリという新たな顧客接点の登場と会員の拡大等をきっかけに、従来よりも活用できる顧客データの質・量を充実させ、One to Oneマーケティングを実現する上での基盤を確立している。

一人ひとりの顧客像を把握し、分析結果に基づくより精度の高いマーケティング施策を実現するためには、今までの手法だけでは難しく、多種多様かつ大量のデータを用いて、解析からモデリング、施策実行、検証までのPDCAサイクルを高速で回す必要があり、そのためには、新たな仕組みが必要不可欠であると考えていた。

同社は、こうした課題を解消するため、大量データを高速・高精度に解析・モデリングし、かつ人手をかけずに、さらに効果を向上させることが可能なSAP InfiniteInsightの導入に至った。

マーケティング本部 インサイト戦略グループの神谷 勇樹ディレクターは「お客様一人ひとりの理解とお客様一人ひとりに対して適切なタイミングで適切なコミュニケーション/オファーをすることが非常に重要となっています」という。

SAP InfiniteInsightを採用した決め手について「高速、高精度の2点。日々数多くの施策が実行される中で、一つの分析に何日もかかっていては間に合いません。高速でPDCAサイクルを回せるという要件は必須でした」と説明する。

さらに「高精度というのは当然かと思われますが、分析担当者のスキルレベルに依存せず、精度が担保できる点も優れたポイントの一つだと考えています」と述べている。

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