大塚家具/助言会社のグラスルイス社、会社提案の役員選任に賛成推奨
2015年03月16日 / 経営
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大塚家具は3月16日、株主総会において、議決権行使助言会社グラスルイス社が、3月12日付の同社レポートにおいて、会社提案による役員選任議案に賛成推奨を、株主提案による役員選任議案に反対推奨をしていることを確認したと発表した。
グラスルイス社は、大塚久美子社長の在任期間である2009年4月から2014年7月までの間、総株主利回りを分析した結果として、大塚久美子社長の在任期間中の総株主利回りは、ニトリホールディングス、島忠の、消費財セクターの指数、日本株全体指数を大きく上回っていることから、大塚久美子社長の経営者としての実績について株主としての懸念を発見することはできないとしている。
昨年7月の大塚久美子社長の社長解任決定の合理性自体についても疑義を呈している。
提案株主が主張するROEの比較に基づいた分析についても、外部要因を無視しており、実績評価を行う上で意味が乏しいと指摘している。
中期経営計画は、十分な根拠を有し、現在のビジネスモデルの弱点に的確に対処し、国内家具市場の変化に対応できるように構築されたものであると結論付けている。
これに対して、提案株主計画案は、これに対してきちんとした反論や十分な根拠を示せておらず、中期経営計画以上に望ましい結果をもたらす合理的可能性を示していないとしている。
さらに、グラスルイス社は、1株あたり年間80円の配当政策について、事業投資と株主還元の適正なバランスを考えたものであるとして評価する一方、提案株主が主張する年間120円の配当政策については、長期的展望にとって望ましくないものと結論付けている。