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山形中央開発/元・商業ビル運営、破産で負債37億9900万円

2015年03月18日 / 経営

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帝国データバンクによると、山形中央開発と関連会社の七日町パーキングプラザ、マリエルの3社は3月9日、山形地裁へ自己破産を申請、同日破産手続き開始決定を受けた。

負債は、2014年10月時点で、山形中央開発が約28億3900万円、七日町パーキングプラザが約7億6600万円、マリエルが約1億9400万円、3社合計で約37億9900万円だが、変動している可能性がある。

山形中央開発は、1973年11月に設立。山形市中心部の七日町商店街に立地する商業テナントビル「セブンプラザ」を運営し、若い女性向け店舗が多く入居するビルとして知名度を高め、近年ピークの2004年12月期には約2億9400万円の年売上高を計上していた。

しかし、仙台市への買い物客流出が続き、また郊外型大型店舗が相次いで進出するなか、同商店街全体の買い物客が年々減少した。

その影響からテナントの入退店頻度が高まり、2013年12月期の年売上高は約1億1500万円にとどまっていた。

一方、不動産取得に伴う多額の負債を抱え、売上減少などから借入金の返済が進まない状況が続いたため、不動産売却による債務圧縮を計画。2014年9月には本店不動産を売却し、事業は事実上停止していた。

七日町パーキングプラザは、1983年10月に設立。山形中央開発が運営する「セブンプラザ」に隣接した8階建の立体駐車場を経営していた。

1階部分を貸店舗としての運営で、近年ピークの2003年6月期には約2億4800万円の年売上高を計上。しかし、駐車場建築に係る投資や山形中央開発に対する差入保証金などの負担が大きく、さらに買い物客減少による売上ダウンで負債圧縮が進まないなか、連鎖するかたちで事業を停止していた。

マリエルは、1974年6月に設立。山形中央開発が運営する「セブンプラザ」内で婦人服と雑貨小売を行い、近年ピークの2002年12月期には約7億円の年売上高を計上した。

しかし、買い物客の減少から2013年12月期の年売上高は約1億6800万円に落ち込み、採算面でも赤字計上が続いていたなか、連鎖するかたちで事業を停止していた。マリエルの営業権は別法人に譲渡され営業は継続されている。

なお、現在も「セブンプラザ」と立体駐車場は営業を継続している。

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