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楽天/図書館向け電子書籍配信サービス会社の全株式を4.1億ドルで取得

2015年03月19日 / 商品海外経営

楽天は3月19日、米国OverDrive Holdings社の全株式を約4.1億米ドルで取得し、完全子会社化すると発表した。

事業会社のOverDriveは、米国などで図書館向け電子書籍配信サービス「OverDrive」を提供している。

2015年の楽天グループの電子書籍事業は、OverDrive社が加わることで、EBITDAベースで黒字に近づく見込みとしている。

「OverDrive」は、図書館や教育機関などを対象に、電子書籍やオーディオブックなどの貸し出しをサポートするB2B2C型の電子書籍配信サービスにおいて、世界最大の普及率。

米国、カナダ、英国などを含む約50か国で、約5000の出版社が提供する250万以上のタイトルを取り扱い、3万を超える施設にサービスを提供している。

ユーザーは、図書館や教育機関の貸出IDを使って、パソコンやモバイル端末からアプリ経由で「OverDrive」にアクセスし、電子書籍などのデジタルコンテンツを借りることができる。

コンテンツはパソコンやモバイル端末で楽しむことができ、貸出期間終了後は利用できなくなるため、返却する必要がない。また、希望するタイトルが貸出中の場合は、貸出予約をするか、同タイトルの電子書籍を購入するかを選ぶことも可能。

OverDrive社は図書館や教育機関などからの利用料を主な収入源とするなど収益性の高いサービスを展開し、2014年度はEBITDAが2500万米ドルだった。

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