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JR新宿駅新南口/来春、駅ビルと駅ナカを横断した商業施設「NEWoMan」

2015年10月26日 / トピックス商品店舗経営

ルミネは10月26日、JR新宿駅新南口に2016年春に商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」をオープンすると発表した。

<ニュウマンのメインエントランス>
ニュウマンのメインエントランス

ニュウマンは、新たに開業するJR新宿ミライナタワー内の6フロアと現在建設中の新宿駅新南口駅構内(駅ナカ/駅ソト)の1フロア、と線路上空部の3フロア(屋上含む)で展開。JR新宿ミライナタワーの1~4階にファッションと飲食店、7階にクリニックを配置する。

<既存施設との位置関係>
既存施設との位置関係

<施設配置図>
施設配置図

売場面積は約7600m2で、駅ビルと駅ナカを合わせて約100ショップを展開し、初年度目標年商は200億円。約60店が駅ビルに出店、約40店が駅ナカに出店する。3月下旬に駅ビル部分を開業、4月中旬にJR新宿駅新南口の駅ナカ施設をオープンする。

<JR新南口改札前のフードホール>
JR新南口改札前のフードホール

物販店と飲食店の構成比は50対50で、既存のルミネに比べて、物販店舗・ファッション店舗の構成比を落とし、飲食店の比率を高め、既存施設との住み分けを目指す。

JR新南口改札外の駅ソトエリアに設置するフードホールは、朝7時~翌4時まで、21時間営業を実施。朝食からディナー、さらにはバータイムでも楽しめる5店を展開する。

<LUMINE0>
LUMINE0

ルミネとして初めて、駅ナカエリア全体を監修・運営するほか、文化創造空間としてイベントホール「LUMINE0(ルミネゼロ)」を新設。婦人科を含むクリニックと保育園、屋外広場、屋上菜園など、ショップ以外の施設も含め、複合施設としてトータルプロデュースする。

<店舗外の歩道も整備>
店舗外の歩道も整備

駅とニュウマンを含む施設全体が、ひとつの街としての色合いを持つような一体的な環境意匠を採用。デザイナーの大野力氏とともに、デザインコンセプトを作り、駅、ニュウマン、駅広場、境界線のない一つの街として感じられる施設を目指す。

<新しい買い物体験>
新しい買い物体験

施設内には、51か所のデジタルサイネージを設置するほか、ハイパーソニック・サウンドを使い、知覚できない高揚感も演出する。iPadを活用したレジや広い試着室など、快適な買物環境の実現も目指す。

<既存のルミネとのターゲットの違い>
既存のルミネとのターゲットの違い

新宿駅東口の「ルミネエスト新宿」は10代のピュアヤング、南口の「ルミネ2」はトレンドスタイルで流行重視の20代OL向け、「ルミネ1」はベーシックスタイルのキャリア系お姉さん向けをターゲットとしている。

<ニュウマンのテイスト>
ニュウマンのテイスト

ニュウマンは、女性が耀き続けることができる経験と価値を提供することをコンセプトに、本物志向の大人に向け、大人のスタンダードスタイルを提案。30代後半~40代のより洗練された女性をターゲットとする。

<ニュウマンのコンセプト>
ニュウマンのコンセプト

日本初、エリア初、新業態の3つを軸にテナントリーシングを実施し、ショップの8割がエリア初出店の店舗となる。

ユナイテッドアローズのASTRAET、トゥモローランドのISABEL MARANT ETOILE、新業態のSUPER TML MARKETのほか、ESTNATION、MAISON KITSUNEが出店。

オンワードグループとルミネが、共同で立ち上げる新業態をオンワードグローバルファッションが展開する。

<駅コンコースと駅ナカショップ>
駅コンコースと駅ナカショップ

駅ナカでは、駅コンコースから伸びる天井板がそのままショップまで入り込むデザインで一体感を演出。駅ビルと同様にショーウィンドーも展開する。

<共用部と境界が入り組んだレイアウト>
共用部と境界が入り組んだレイアウト

<ショップ間の仕切りにガラスを採用>
ショップ間の仕切りにガラスを採用

駅ビル内のフロアでは、ショップ店内と通路などの共有部との境界が入り組んだレイアウトを採用。各ショップ間の仕切りも壁ではなく、ガラスを採用することで、フロア全体の奥行きのある空間を感じられるレイアウトを採用する。

<ココルミネ>
ココルミネ

日本のものづくりの素晴らしさを発信するプロジェクトとして展開してきたココルミネの実店舗も出店。実店舗化に伴い、地域の作り手とともに企画開発したオリジナル商品もショップで販売する。

増加する訪日外国人観光客への対応として、ルミネでは現在、7店で免税対応サービスを開始している。毎月、免税売上は増加しており、売上の5%近くが、訪日外国人観光客が占めている。ニュウマンでも、しっかりと訪日外国人観光客をもてなす体制を整えたいという。

<新井社長(左)>
新井社長(左)

都内で会見した新井良亮社長は「1日370万人の世界一の乗降客数を持つ新宿で、グローバルコミュニケーションをテーマに、事業を進める」と語る。

なお、ルミネの駅ナカでの事業については、「JR東日本とルミネの本社がある新宿から駅ナカ事業を開始する。JR東日本グループには、駅ナカ事業を手掛けるJR東日本ステーションリテイリングなどもあり、今後の駅ナカ事業については、白紙の状態だ」と述べた。

施設概要
所在地:新宿区新宿4-1-6
渋谷区千駄ヶ谷5-24-55
延床面積:JR新宿ミライナタワーほか1万3900m2
駅ナカ・駅ソト2500m2
売場面積:JR新宿ミライナタワーほか5600m2
駅ナカ・駅ソト2000m2
店舗数:約100ショップ
売上目標:200億円

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