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マツモトキヨシHD/子会社の不正会計操作で4億円の在庫を水増し

2015年11月11日 / 経営

マツモトキヨシホールディングスは11月11日、連結子会社で10月1日付で、マツモトキヨシ甲信越販売に吸収合併したイタヤマ・メディコで、社長により不正な会計操作が行われていた問題で、調査委員会による調査報告書を発表した。

調査によると、不正な会計操作は、マツモトキヨシHDに買収される以前の営業損失発生の事実を隠ぺいする目的で、実際の商品在庫有高に対して水増し処理を行い架空の在庫高に改ざんしたもの。

調査委員会の調査結果は、架空の在庫高とする水増し額は4億400万円であると認定し、過年度決算訂正による連結純資産への負の影響額を4億400万円と確定した。

不正行為の当事者2人のうち主導していた1人は、本来であれば役員解任ないしは懲戒解雇に相当するが、責任を認め、10月31日付で自主退職した。

従属的な立場で関与していた他1人の当事者については社内規程に基づき、賞罰委員会を開催のうえ、11月11日付で降格処分とした。

主導していた当事者に対しては、弁護士とも協議の上、可及的速やかに損害賠償請求を行う予定だ。

現経営陣の経営責任を明確にするため、松本南海雄代表取締役会長の月額報酬の30%、松本清雄代表取締役社長の月額報酬の30%をそれぞれ1か月分、自主返上する。

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