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味の素/ドイツ、オランダのリジン特許侵害訴訟で勝訴確定

2013年10月07日 / 経営

味の素は10月7日、欧州法人の味の素ユーロリジンとともに、中国企業などを相手取って起こしていた飼料用リジンに関する特許侵害訴訟で勝訴したと発表した。オランダ最高裁判所の判決で確定した。

また、ドイツにおける訴訟でも、被告側の企業が最高裁判所に上告しなかったため、この企業による特許侵害が確定した。

味の素が飼料用リジンに関する特許侵害で訴えていたのは、中国系のグローバル・バイオケム・テクノロジーグループ(GBT)とその傘下企業、さらに欧州販売代理店のヘルム。

9月13日、オランダ最高裁判所の判決で、味の素が保有する飼料用リジンの製法特許の有効性と、GBTグループによる特許侵害が認められ、味の素側の勝訴が確定。

ドイツでは、2008年にGBT側が味の素の特許に対して特許無効訴訟を提起したが、同請求が棄却され、味の素の特許の有効性が認められていた。さらに、7月18日のデュッセルドルフ控訴裁判所で下されたGBTによる特許侵害判決に対し、GBT側が最高裁判所に上告しなかったことで、GBTサイドの特許侵害が確定した。

なお、いずれのケースでも損害賠償請求金額は確定しておらず、今後の司法手続きなどで確定する予定という。

味の素は、欧州の特許訴訟で高い評価を受けているドイツとオランダの両国で、味の素側の一貫した主張が認められたことは、非常に大きな意義があるとしている。

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