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資生堂/通期は147億円の最終赤字見込む、特損計上響く

2013年04月24日 / 経営

資生堂は4月24日、米国子会社に絡む減損処理で286億円の特別損失を計上するとし、あわせて2013年3月期が147億円の最終赤字に転落する見通しだと発表した。

純損益の従来予想は、105億円の黒字だった。

同社は、米国の化粧品会社「ベアエッセンシャル」を2010年 3月に買収。グループシナジーを発揮するため、米国における資生堂の生産・物流拠点やバックオフィスとの機能統合などを進めてきた。

これを受け、売上も伸長していたものの、期待に届かなかったため、ベアエッセンシャルの主要市場である米国でテレビ宣伝などのメディア投資を実施。しかし、売上が計画を下回って推移していることなどを受け、無形固定資産(のれん)の減損処理を実行する。

資生堂は2013年3月期について、売上高も従来予想の6800億円から6775億円に引き下げた。主に国内化粧品事業において売上が計画を下回ったためとしている。

一方、営業利益は245億円の従来予想から260億円に、経常利益は255億円から280億円に引き上げた。費用の効率化を積極的に進めたことが奏功した。

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