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千趣会/ヒョーバン(評判)消費が8割超に

2009年12月17日 / トピックス

千趣会が運営するベルメゾン生活スタイル研究所が発行したレポート「2010年生活予報『ヒョーバン消費』の時代」によると、スタイルモニター3099人にことしの「ヒョーバン消費」の実態について調査したところ、「評判を聞いて思わず買ったものがある」と答えた女性は82.6%に上った。

消費低迷が続くなか、特定の商品やブランド、サービスなどがマスメディアやクチコミで話題となり、「評判」が「評判」を呼んで大ヒットするケースが見られる。こうした新しい消費スタイルを「ヒョーバン消費」ととらえ、背後にある生活者心理を分析した。同研究所は、「世間のいい評判づくりこそが生活者の財布のひもをゆるめるキッカケになっていくと思われる」と見ている。

研究所が2009年11月に行ったスタイルモニター調査では、4人に3人の女性が「日頃の生活の中で景気が悪くなっている」と感じていることが判明。78.6%が「自分の将来のことが心配になることがある」と回答。20-30代女性では約7割が「老後の生活が心配」と答えている。100年に一度といわれる経済危機によって、ムダと思うものはなるべく買わないという厳選消費が広がったという。

生活防衛意識の高まりとともに、節約スタイルは日常生活の中に根付いてきた。一点一点を厳しく選ぶ賢い生活者が増えてきたと指摘。誰もが認める特定商品に人気が集まる「ヒョーバン消費」傾向は、節約時代の新しい消費スタイルとして2010年以降も広がっていくと予測している。

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