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矢野経済研究所/2008年度の流通菓子市場規模は2兆1112億円

2009年07月09日 / トピックス

矢野経済研究所は7月9日、菓子の製造メーカー・卸売業などを対象に4-6月にかけて行った流通菓子市場の調査概要を発表した。概要によると、2008年度の流通菓子市場の規模は2兆1112億円、前年度比1.2%増となった。

昨年度は原材料の高騰などで内容量の変更、価格改定などが行われたが、家庭内需要の高まりなどでスナック菓子(製品シェア12%、見込み額2629億円・6.4%増)、ビスケット類(14%)、米菓(15%、3145億円・3.5%増)などが好調に推移。このため、洋風おつまみ風の商品開発が活発化している。これ以外の動向では、相次いだ食品や原材料への異物混入事件が国産品回帰の傾向をもたらし、国産品のロングセラーブランドが好調に推移した。

今後も消費者の節約志向などで大手量販店のプライベートブランド展開は低価格化傾向が強まり、これに対抗するためメーカー側は既存のナショナルブランドで値ごろ感を打ち出す製品展開を行うと見られる。

また、ロングセラーブランドの好調さから、ブランド再提案や派生商品の展開などブランド戦略の再構築を図る動きが活発化すると思われる。2009年度の市場規模は2兆1195億円、2010年度は2兆1200億円で推移すると見られている。

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