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矢野経済研究所/2007年度の医薬品容器・包材市場は1471億円

2009年02月16日 / トピックス

矢野経済研究所は2月16日、「医薬品容器・包材市場に関する調査結果2008」を発表した。それによると、2007年度の医薬品容器・包材市場は約1471億円で、主な成長分野はプラスチック・樹脂系製品(前年度比1.3%増)だった。

2007年度の出荷金額ベースは1471億3200万円(前年度比0.4%増)。原価率上昇に加え、原油高によって原材料費と製造コストが上昇し、メーカーは製品価格値上げを断行。値上げ効果によって、市場規模を維持したという。

最近では、環境配慮のため、樹脂系容器・包材では「脱塩化ビニール」の傾向が続いてきたが、焼却施設の性能アップにより、この傾向は抑えられている。ガラス系については、ドリンク剤の消費減少などによって減少傾向が続いているが、美容系医薬品の製品容器に注力しているメーカーが増えているという。

シリンジ類については、今後は増加傾向に転じるとの予測もあり、製造能力拡大に努めている企業も現れているが、その数は限定的だ。病院で高い評価を得ているプレフィルドシリンジは今後も増加すると同研究所は推測する。

同研究所は、高齢化が進むにつれ医薬品使用量も増加し、容器・包材出荷量も増加すると見ており、市場規模は2014年度で1504億9000万円(2007年度比2.3%増)に達すると予測している。また、医薬品メーカーの事業再編が進むとともに、容器・包材メーカーは差別化や付加価値向上が要求されるようになるという。

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