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カルティエ/「心斎橋ブティック」移転リニューアルオープン

2021年06月09日 14:40 / 店舗

カルティエはこのほど、大阪・心斎橋の「カルティエ 心斎橋ブティック」を近隣に移転しリニューアルオープンした。2000年にオープン以来、関西の旗艦店として長きにわたり大阪とともに歩んできた「カルティエ 心斎橋ブティック」は、最上のサービスとラグジュアリー体験を通してメゾンの真髄を象徴する場所として、装いを新たにした。

<ファサード>
ファサード
(C)Cartier

歴史と近代性を兼ね備える御堂筋の街並みに見事に溶けこむファサードは、クライン ダイサム アーキテクツが担当した。サステナビリティの観点から、素材は古くから日本の社寺建築等に使われてきた国産のヒノキを採用した。

職人のクラフツマンシップによって、丁寧にかたちづくられた枡形のウッドピースを積み上げた有機的なファサードは、昼は自然光が木の質感を際立たせグラフィカルな印象に、一方夜になると、木漏れ日のような優しい光で御堂筋をやさしく照らし、昼夜異なる表情で道行く人々を魅了するという。

<店内ディスプレイ>
店内ディスプレイ
(C)Cartier

インテリアデザインを手掛けたブルーノ・モワナー氏は、大阪の文化、歴史、自然環境とエレガンスを組み合わせ、空間を構成する細部にいたるまでこだわり、よりフェミニンでモダンな空間としてブティックを構成した。

曲線的な建物のエントランスから、桜の花びらにちなんだカラーを基調とするウィメンズエリアが広がり、大きなアートウォールを配置した。これは日本人アーティスト安喜万佐子氏が手掛けた作品で、日本の伝統とカルティエとの出逢いを象徴している。

大阪の長い歴史と共にある水をテーマとし、金箔によって浮かび上がる古代の海岸松を水鏡に映るように配置。現代の御堂筋の美しいイチョウがそれを包み込むように膠(にかわ)で描いた。古来の表現を現代に引き継ぐ水のかたちをプラチナ箔で、そこに堂々と立つカルティエの象徴であるパンテールを焼き銀箔で表現、文様的かつ時空を旅する幻想性を呼び覚ました。

<店内>
店内
(C)Cartier

今回新たな取り組みとして、クロークならびBARカウンターを設置した。Maison=家という名にふさわしく、お客ひとりひとりに合わせた要望をきき、くつろぎと親密な雰囲気の中で、その人にふさわしい一点を見つけ出す唯一無二のひとときを提供する。

<サロンスペース>
サロンスペース
(C)Cartier

曲線が美しい階段で2階に上がると、華やかで色彩あふれる空間を配置した。ユニークで洗練されたインテリアを取り入れたサロンスペースには、カルティエの伝統的なパンテールのスポッツモチーフが御堂筋を想起させるイチョウに変化する、漆塗りの作品を飾った。

<漆塗りの作品>
漆塗りの作品
(C)Cartier

パリで3代続く漆工房アトリエ ミダベインが手掛け、カルティエにとって初のパンテール作品に登場したスポッツモチーフのグラフィカルさを伝える。さらに国内初の試みとして、デジタルプレゼンテーションが可能な大型モニターを設置。お客との新たなコミュニケーションの機会を提供する。

<シャンデリア>
シャンデリア
(C)Cartier

また、インテリアデザインのハイライトのひとつともいえるシャンデリアを設置した。1階は、ホワイトガラス、コパーメッシュ、透明ガラスの3層から成る手吹きガラス製で、2階には、白い磁器で植物の繊細さを見事に表現したデザインに、ベネチアンガラスのモダンなシャンデリアと、計3つの異なるシャンデリアがブティックを彩る。

2020年、カルティエは、ハイジュエリーにおける成熟した日本市場の要請に応えるために、国内5店舗を「ハイエンド ブティック」と位置づけ、ハイジュエリーを常時見ることができる特別な店舗として展開しており、その1つが心斎橋ブティックとなるという。

■カルティエ 心斎橋ブティック
所在地:大阪府大阪市中央区西心斎橋2-1-3
営業時間:12時~20時

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