カインズ/三重県に自社最大級の物流拠点「2024年問題」にも対応
2023年06月30日 10:53 / 経営
カインズは6月30日、敷地面積、延床面積ともにカインズ最大の物流拠点「カインズ 桑名センター」(三重県桑名市)が同日完工したと発表した。
中部・西日本エリアの店舗への配送機能と海外荷物の保管施設機能を併せ持つ、「西のマザーセンター」と位置づけ、輸送の効率化と店舗への商品供給のスピードを加速する。2024年2月の稼働開始を予定している。
カインズではこれまで、海外からの荷物を群馬県太田市の物流センターに集約し、全国の店舗に荷物を輸送していた。
新施設が稼働することにより、海外からの荷物が同施設に直接納入され、中部・西日本エリアの店舗に荷物を輸送する距離や時間が大幅に短縮される。輸送距離が短くなることで、輸送時にトラックから排出されるCO2排出量の削減に貢献する。さらに、時間外労働の上限規制による影響で、ドライバー1人あたりの走行距離が短くなるいわゆる「2024年問題」への取り組みにもつなげたい考えだ。
同施設は、伊藤忠商事と伊藤忠都市開発が共同で開発を進めてきた。カインズは2021年1月に伊藤忠商事と伊藤忠都市開発との間で施設の賃貸借契約を結んでいる。地上4階建て、延床面積約9万3627.13m2で、積載床荷重1.5t/m2に加え有効階高5.5~6.5mを確保した。
危険物倉庫を併設するなど、多種多様な商品の保管と効率的な庫内作業が可能なスペックを兼ね備えている。
環境への配慮も徹底しており、全館にLED照明を倉庫の一部・トイレには人感センサー付き照明を導入した。また、断熱性の高いサンドイッチパネルを採用している。伊藤忠商事グループのVPP JAPANと連携して建物屋上での自家消費型太陽光発電所の導入を予定している。
さらに、コンセプトの異なる休憩ラウンジを3カ所設置する。1階と2階にはシーリングファン、2階から4階にはスポットクーラー、4階には天井カセットタイプの空調設備を設置。適切な室内温度で作業できる環境を整えた。
休憩室には観葉植物やソファーなどのインテリアを配置し、カフェのような空間設計をすることで従業員がゆったりとくつろげるよう、配慮しているという。
施設の外観は、桑名市の市章、カインズ 、伊藤忠のコーポレートカラー(緑、青)を基調とし、周辺の環境にもマッチしたグラデーションの効いたデザインを採用した。
夜間は、木の枝をイメージした照明によるライトアップを行う。
■カインズ 桑名センター
所在地:三重県桑名市多度町
交通:東名阪自動車道「桑名」IC約7.5km/「桑名東」IC約7km
敷地面積:6万7866.86m2
延床面積:9万3627.13m2
トラックバース:139台
駐車場:312台
着工:2022年4月15日
完工:2023年6月30日
引受日:2023年6月30日
稼働日:
Transfer Center(商品の在庫を持たず、納入された商品を仕分けて配送を行う)2024年2月
Distribution Center(在庫を保管し、受注に応じて出荷する)2024年4月
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