いなげや練馬中村南店/生鮮・総菜に注力し売上目標18億円
2023年11月10日 17:05 / 店舗レポート
いなげやは11月10日、東京都練馬区に「いなげや練馬中村南店」をオープンした。
<店舗外観>
道路の反対側にあった旧店舗「ina21 練馬中村南店」を老朽化などの理由で閉店し、新たに建てた店舗となる。売上目標は年商約18億円、生鮮食品を特に強化した。西武新宿線「鷺ノ宮駅」から北に約700m、西武池袋線「中村橋駅」から南に約1kmの場所に位置しており、バス通りに面する。
商圏は、500m圏8434世帯(1万5752人)、1km圏3万3912世帯(6万1744人)。世帯人員は約1.8人。いなげや全店平均の約2倍の人口密度を誇るエリアだという。商圏内の年齢層は30~50代のニューファミリー層が上位を占めており、シニア層の割合が低いのが特徴だ。練馬区への出店は8店舗目、いなげやの総店舗数は133店舗となった。
<本杉社長>
新店舗について、本杉吉員 代表取締役社長は「今回、精肉・鮮魚に関しては全てインストアで処理している。旧店舗とほぼ坪数に変わりはないが、ina21は(プロセス)センター商品を供給するため、アイテム数やグレードに限りがあり、人件費を浮かせて売価に活かすだけでは、近隣の競合店と戦うのが難しいと考えた。
生鮮・総菜の強化が一番の差別化となる一方で、昨今の人手不足を考えると、何でも店内加工にすることはできない。センターも活用して比率を保つ。
また、バックルームや搬入口に作業場を集約するなど、効率の良いレイアウトを考える実験的店舗でもある。売場のコアをどこに置くかなどを表現するようなお店にした」と説明した。
<鈴木店長>
練馬中村南店の鈴木竜太 店長は「スクラップ&ビルドにより、生鮮・総菜部分を大幅に改善した。青果・ベーカリー・総菜・鮮魚・精肉コーナーのレイアウトを集約させ、近隣店舗にはない鮮度感・品ぞろえを出せたと思う。若年層・ニューファミリー層を取り込めるように取り組んでいきたい」と語る。
<入り口付近>
ストアコンセプトは「地域一番の鮮度・品ぞろえ・接客・サービスでお客様の暮らしぶりに合ったお買い場を提供するお店」。店内入り口付近では、鮮度にこだわった野菜や旬のフルーツを、日替わりのお値打ち価格で用意した。
<青果売場>
糖度・熟度・産地(生産者)・品種の切り口でこだわった美味しいフルーツを「こだわりま撰果(せんか)」の名称で販売。産地と連携した食品ロス削減への取り組みとして、規格外やキズのあるフルーツを「得しま撰果(せんか)」の名称でラインアップする。
<インストアベーカリー>
店内製造の出来立てパンが並ぶインストアベーカリーを強化。鈴木店長は「洋菓子を強化し、旧店舗になかった石窯ピザを導入して強化した」と話す。個食用にハーフサイズ品も並べ、幅広い年齢層を意識したアイテム群で顧客ニーズに応えていく。
<鮮魚コーナー>
鮮魚コーナーでは本まぐろやサーモンを始めとした人気の刺身に加えて、季節魚などの「生ネタ」を盛り込んだ「鮮魚鮨」を導入。鮨・海鮮丼・太巻きなど、いなげや最大級の品ぞろえとなる。
<精肉コーナー>
精肉コーナーでは、サシがきめ細かく旨味にこだわった「宮城県産仙台黒毛和牛」を筆頭に、美味しい肉をリーズナブルな価格で提供。「循環型飼料エコフィード」を与えて育てた豚肉を導入するほか、鶏肉の「ノントレー商品」コーナーも展開し、加工肉では「おうちでビストロ」をテーマにしたオードブル材を強化した。
<総菜コーナー>
総菜コーナーには、PBの食卓応援セレクト「さくらいろたまご」を使用した厚焼き玉子などを中心に「鉄板メニュー」が並ぶ。健康志向の顧客向けに「糀(こうじ)」使用商品も販売する。
<冷凍食品>
冷凍食品コーナーには、家庭での食品ロス削減への対応として、ワンプレート・おかず商品を強化した。
<企画品を並べるスペース>
週替わりで販売アイテムが変わるフリースペースには、チラシに掲載したアイテムなどを並べるという。10日現在、冷凍食品をお得に購入できるまとめ売り品「冷凍食品お楽しみ袋」を数量限定で販売している。
<商品構成>
項目 | 売上構成比(%) | SKU数 |
青果 | 16.0 | 390 |
鮮魚 | 8.9 | 280 |
精肉 | 14.3 | 450 |
日配品 | 21.0 | 2383 |
総菜 | 11.6 | 310 |
インストアベーカリー | 2.2 | 44 |
一般食品 | 23.4 | 5880 |
非食品雑貨 | 2.7 | 2000 |
合計 | 100 | 1万1706 |
■いなげや練馬中村南店
所在地:東京都練馬区中村南3-20-20
TEL:03-3577-8000
開店年月日:2023年11月10日
規模延床面積:2377m2
売場面積:1408m2
駐車場:46台
駐輪場:108台
バイク:9台(自動二輪車1台分含む)
売上目標年商:約18億円
営業時間:9時30分~22時
従業員:66.4名(社員9.7名、パートナー社員56.7名、166時間/月換算)
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