流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





三菱地所/バリ島に大規模ラグジュアリーアウトレットモール開発

2023年12月20日 13:25 / 海外

三菱地所は12月18日、インドネシア・バリ島で複合型リゾート開発を手掛けるPT Bali Turtle Island Development(BTID社)と共同で、ラグジュアリーアウトレットモール事業「(仮称)The Grand Outlet -Kura Kura Bali」に着手すると発表した。

総事業費は約145億円で、敷地面積約4万7000m2に約150店舗(店舗面積約2万9000m2)のインターナショナルブランドからローカルブランドまでを取りそろえたアウトレットモールを開発する。

計画はジャカルタで 2023年12月に開業した「The Grand Outlet – East Jakarta」に続くインドネシアで第2弾、バリ島では初の大規模ラグジュアリーアウトレットとなる。着工は2024年、開業は2026年春頃の予定だ。なお、デザインアーキテクトは三菱地所設計が担当した。

<(仮称)The Grand Outlet – Kura Kura Baliイメージ>

「(仮称)The Grand Outlet – Kura Kura Bali」は、インドネシアの著名な観光地でもあるバリ島、バリ・ングラ・ライ国際空港から車で約15分のスランガン島内の複合型リゾート開発エリア「クラクラ・バリ」に位置する。同エリアは観光分野での経済特区エリア(KEK)として承認され、マリーナ建設とリゾート開発で、今後30年間に104.4兆ルピア(約950億円)の投資と約10万人の雇用創出が目指されており、今後のバリの新経済圏を担うエリアとして期待が寄せられている。

計画では、三菱地所設計と同社の在シンガポール子会社 Mitsubishi Jisho Design Asia がデザインアーキテクトを担い、“A Village for Diverse Communities(多様なコミュニティの集積)”をメインコンセプトに、バリ古来の様々な文化、建築、自然が織りなす調和のエッセンスを基調としたデザインを構築する。

多様で魅力あふれる文化に触れながら洗練されたショッピングや飲食を楽しむことができるバリの玄関口として、世界中からバリ島を訪れる多くの人々を迎える空間を演出する。また、海岸線に面するランドスケープを最大限に活かした憩いの場、イベントスペースを配置することで、単にソフト面での機能付けに留まることなく、バリが持つ魅力をさらに引き出す場を創出する。

建築やランドスケープデザインは“Bales”と呼ばれるバリの伝統的な東屋や、中庭が特徴である伝統的家屋、集落から着想を得ており、地場産の火成岩やレンガ、ジャワ島で調達されるウリン(本地域原産のクスノキ科の広葉樹)の再生材などを用いてバリならではの体験をデザインした。現地の風向きに合わせて検討した配棟計画と風の通り道上に戦略的に配置した水景がプロムナードを冷やし、再生材の積極的な活用などによる環境に配慮した設計を採用する。

■計画概要
所在地:インドネシア バリ州 スランガン島 クラクラ・バリ
計画敷地:4万7047m2
規模:地上3階、地下1階
用途:アウトレットモール
延床面積:4万8221m2
貸付面積:2万8852m2
店舗数:約150店舗
総事業費:約145億円
出 資 比 率:三菱地所50%:BTID社50%
デザインアーキテクト:三菱地所設計、Mitsubishi Jisho Design Asia Co., Ltd.
スケジュール:2024年着工、2026年春頃開業(予定)

■三菱地所の関連記事
三菱地所ほか/横浜ランドマークプラザにコラボカフェオープン

関連記事

海外 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧