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いなげや/4~9月買上点数、客単価伸び増収増益

2020年11月04日 11:30 / 決算

いなげやが11月4日に発表した2021年3月期第2四半期決算によると、営業収益1368億2100万円(前年同期比8.4%増)、営業利益46億3500万円(前期は1億9900万円の損失)、経常利益47億5700万円(前期は6300万円の損失)、親会社に帰属する当期利益31億5500万円(前期は2億7300万円の損失)となった。

売上総利益率は0.7ポイント上昇して28.3%となり、売上総利益は372億68百万円(11.2%増)と増益となった。

一方、販売費及び一般管理費は、運送費の増加はあったものの、販促をはじめとした経費の見直しや営業時間短縮に伴う人件費の減少により379億800万円(1.9%減)となっている。

スーパーマーケット事業は、のセグメント別売上高(外部顧客)は1089億7500万円(9.9%増)、セグメント利益は40億4600万円(前年同四半期は7億3800万円のセグメント損失)。

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、顧客の生活様式が変化したことで、客数は減少したが、内食需要が高まり、青果、鮮魚、精肉などの生鮮食料品を中心に、買上点数、客単価が伸びた。

店舗は、いなげやにおいてina21小平鈴木町店(東京都小平市)を新設。既存店の活性化を引き続き推進し、三鷹牟礼店(東京都三鷹市)の改装を実施した。

また、老朽化した設備を更新し安定した商品の供給体制を構築していくため立川青果・生鮮センター(東京都立川市)を移設した。9月末でいなげやの136店舗と三浦屋の9店舗を併せて145店舗となっている。

ドラッグストア事業は、セグメント別売上高(外部顧客)は223億1800万円(2.5%増)、セグメント利益は4億2100万円(5.2%増)。

スクラップ&ビルドにより所沢青葉台店(埼玉県所沢市)、新所沢西口店(埼玉県所沢市)を新設した一方、2店舗を閉鎖した。

また、既存店の活性化を引き続き推進し、調布深大寺店(東京都調布市)など5店舗の改装を実施した。9月末における店舗数は137店舗となっている。

<本杉吉員社長>
本杉吉員社長

同日行われたオンライン決算説明会で本杉吉員社長は、「コロナ禍の中、生鮮主体に内食・中食需要の高まりが上期業績を押し上げた。当社の店舗が郊外に多く、駅前は少ないという優位性もあった。ギフト、一般食品、加工食品などECは好調で、上期161.6%、ウェルパーク200%と伸びた。現在ECでポイントは貯まるが、使用できないのでシステムを改修し、顧客利便性を高めたい」と話した。

通期は、巣ごもり消費や内食需要の高まりにより上方修正した。営業収益は前回予想比30億円増の2610億円(2.6%増)、営業利益20億円増の60億円(約2.5倍)、経常利益20億円増の62億円(約2.3倍)、親会社に帰属する当期利益21億円増の35億円(約5倍)を見込んでいる。

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