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いなげや/3月期は内食需要拡大で買上点数伸長し増収増益

2021年05月07日 10:40 / 決算

いなげやが5月7日に発表した2021年3月期決算によると、営業収益2659億1700万円(前年同期比4.1%増)、営業利益69億8200万円(199.7%増)、経常利益72億9000万円(177.9%増)、親会社に帰属する当期利益41億2400万円(501.7%増)となった。

営業収益、売上高ともに増収となり、売上総利益も728億6800万円(5.3%増)と増益を確保した。また、販売費・一般管理費は、運送費は増加したものの、販促費をはじめとした各種経費の見直しにより761億6500万円(0.9%減)にとどまった。そのため、営業利益、経常利益、当期利益ともに増益となった。

いなげやでは、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、お客の生活様式が変化したことで内食需要が高まり、青果、鮮魚、精肉などの生鮮食料品を中心に、買上点数が堅調に推移した。

また、消費環境の変化に対応すべく、衛生対策や既存サービスの見直し、チラシ訴求方法の刷新といった3密を控える買い物スタイルの定着化に向け、全社一丸となって取り組んだ。

出店では、いなげやにおいてina21小平鈴木町店(東京都小平市)を新設した。また、既存店の活性化を引き続き推進し、ina21小平天神店(東京都小平市)、狛江東野川店(東京都狛江市)など8店舗の改装を実施した。

また、老朽化した設備を更新し安定した商品の供給体制を構築していくため立川青果・生鮮センター(東京都立川市)を移設した。

一方で、いなげやにおいて3店舗、三浦屋において1店舗を閉鎖したことにより、店舗数は、いなげやの133店舗と三浦屋の8店舗を合わせて141店舗となった。

ドラッグストアのウェルパークでは、出店地域での商圏シェアの拡大を目指し、新規出店のほか、地域・お客・立地環境に合わせた店舗改装・販売促進・価格設定を進めた。また、競争力のある価格を提供できる仕組みを構築するため、標準化、単純化による生産性の向上に取り組んだ。

設備投資では、スクラップ&ビルドにより所沢青葉台店(埼玉県所沢市)、宮前平駅前店(川崎市宮前区)の2店舗を新設、また調剤併設店の新所沢西口店(埼玉県所沢市)、世田谷桜丘店(東京都世田谷区)を新設した。一方で、5店舗を閉鎖した。また、既存店の活性化を引き続き推進し、川越南大塚東店(埼玉県川越市)等、15店舗の改装を実施した。以上により、期末店舗数は136店舗となった。

次期は、営業収益2600億円(2.2%減)、営業利益40億円(42.7%減)、経常利益42億円(42.4%減)、親会社に帰属する当期利益20億円(51.5%減)を見込んでいる。

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