東証/ユナイテッドアローズ、企業価値向上で大賞
2012年12月20日 / 経営
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東京証券取引所は12月20日、2012年度企業価値向上表彰についてユナイテッドアローズを大賞に選定した。
ユナイテッドアローズは最も企業価値向上の取組みに、株式市場で投資者に高く評価されている点と企業価値の向上に向けた業務執行体制の確立に独自の創意工夫が認められる点が特に優れていると評価した。
同社は、ROE:20%以上という中期経営目標を定め、目標達成のための「キーファクター」をKPIとして定義し、KPIを達成するための目標設定を部門・店舗や社員単位で行っている。
KPIについては、その達成状況についてのモニタリング(PDCAサイクルの実践)を最短、週単位で実践している。
資本コストを上回る収益が見込めるか否かなどを主な観点とし、新規投資や事業撤退の判断を行っている。
剰余金の利用用途について、資本コスト等を超える一定のリターンが見込める新規投資と内部留保のバランスを勘案しながら、株主還元の充実を図ることを基本方針としている。
企業価値向上の取組みを強化した2009年以降、ROEは5.6%(2009年3月期)から29.2%(2012年3月期)まで、株式投資収益率(トータルリターン)は(2012年11月末までの)過去3年間で195.9%、5年間で100.7%まで達しているという。
企業価値向上表彰は、高い企業価値の向上を実現している上場会社のうち、資本コストをはじめとする投資者の視点を深く組み込んで企業価値の向上を目指す経営を実践している企業を表彰するもの。