ダイエー/売上高12.3%減、当期利益92.7%減
2008年10月14日 / 決算
ダイエーが10月10日に発表した2009年2月期中間決算によると、売上高は5262億8100万円(12.3%減)、営業利益30億9200万円(40.0%減)、経常利益17億4000万円(25.8%増)、当期利益33億5600万円(92.7%減)の減収減益に終わった。
自社とスーパー運営のグルメシティ北海道、グルメシティ関東、グルメシティ近畿、グルメシティ九州で、購買頻度の高い商品を通常価格から約10-40%程度割引する「生活応援得価」の継続や、「木曜の市」の週代わりイベントの強化を展開。、競合店に対する価格優位性の確立を図った結果、来店客数は確実に増加しているという。
また、4店舗(既存店舗のスクラップ・アンド・ビルド1店舗含む)、子会社のビッグ・エーで5店舗を新規出店した。一方で3店舗を閉店、グルメシティ北海道、グルメシティ関東でも1店舗ずつ閉店した。
営業利益は、カード関連のOMCが持分法適用関連会社となった影響に加え、非食品部門売上やテナント不動産収入が前年同期を下回ったことが響いた。このほか、衣料品専門店子会社、アミューズメント子会社も売上高が前年同期を下回り31億円となった。経常利益は、資産売却などで有利子負債を削減。支払利息が減少し、営業外損益が前年同期比で24 億円改善した。当期利益は、マルエツの株式売却で特別利益を計上。しかし一方で固定資産減損損失等の特別損失を計上したため92.7%減の大幅減となった。
セグメント別の概況では、小売事業売上高は5185 億円(0.2%増)と横ばい、営業利益は21億円(31.4%減)となった。周辺事業の不動産事業は、心斎橋オーパ等が好調に推移したものの、88億円(1.1%減)とほぼ横ばい。営業利益は前年同期並みの10億円(3.0%減)で推移した。通期はイオン・丸紅とトップバリュブランドの取り扱い品目を拡大し関係を強化。また商品の共同仕入・調達でのメーカーとの直接取引拡大、共同販促なども実施する。
さらに前月より、家電商品の修理サービスをイオンのカスタマー物流を通じたサービス体制に一本化。修理期間の短縮を図る。今年度末までに北海道・仙台・中部エリアの店舗への商品供給の物流委託先を、イオングループのイオングローバルSCMに物流効率の改善を目的として変更することを決定した。
これらの効果も見込み、通期の予測業績は売上高8400億円(0.5%増)、営業利益30億円(112.8%増)、経常利益40億円(413.3%増)、当期利益5億円(98.5%減)を見込む。