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日本銀行/2008年度末の電子マネー発行枚数は1億503万枚

2009年07月13日 / トピックス

日本銀行は7月10日、最近の国内の電子マネー動向などをまとめた「最近の電子マネーについて(2008年度)」を発表した。それによると、Suicaなどを含む国内の電子マネー(8種類)の発行枚数は今年3月末に1億503万枚に達し、1月の時点で1億枚を突破していたという。

小売店などでも決済端末の導入が進み、3月末で48万台が導入されている。従来、グループ内展開が主流だった電子マネーだが、グループを超えた展開が進んだことが2008年度の特徴で、自動販売機業界でも電子マネー対応型の設置が進められている。

08年度の電子マネー決済件数も増加し、11億1600万件と前年比37.8%増となった。決済金額は8172億円(45.0%増)と大きく伸長した。

この金額を決済件数で割った1件当たりの平均決済金額は732円と5.2%増。特に、7月にコンビニエンスストアでの払込表を用いた収納代行の多くが廃止された一方、電子マネー対応の店舗が増加し、大手量販店での導入が目立ったという。

月間決済件数・金額を発行枚数で割ったカード1枚当たりの平均利用状況は3月の場合、月に0.98回・734円程度が利用された計算になる。反面、合計未使用残高は912億円と18.0%増となっている。カード1枚当たりの平均残高は868円・9.2%減となり、発行枚数の増加に伴う休眠状態のカードの比率が高まったためと見られている。

また、これらIC型電子マネーだけでなく、サーバ型でもネットショッピングモールを運営する企業が相次ぎサービスを開始しており、1度の取引限度額は10万円程度と比較的高額な取引にも対応している。

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