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特許庁/ロシアと「特許審査ハイウェイ」の対象拡大

2013年05月29日 / 海外

特許庁は5月29日、ロシア特許庁との間で6月1日から「特許審査ハイウェイ(PPH)」の対象を拡大すると発表した。

PPHとは、ある国で特許権の取得が可能と判断された出願について、出願者の申請により、別の国においても簡易な手続きで早期審査を申請できる制度。

両庁は、2009年5月からPPHの試行プログラムを実施してきた。今回、ユーザーの利便性をさらに高めるため、PPHの対象を拡大する。

これまでは、相手国における国内審査で特許性があると判断された出願のみが対象だった。

今後は、相手国における国内審査で特許性があると判断される前でも、双方いずれかの国の特許庁が国際調査機関・国際予備審査機関として「特許性を有する」との見解を示せば、「国際特許出願(PCT出願)」により、PPHを申請することが可能となる。

PCT出願とは、「特許協力条約(PCT)」に基づく国際出願を指す。ひとつのPCT出願を行うことで、PCT加盟国であるすべての国に同時に出願した場合と同じ効果が得られる。

今回の決定により、日本からロシアへ特許を出願する場合、早期に審査を受けられるケースが増えることが期待される。

■PPHプログラムの詳細
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/t_torikumi/patent_highway.htm

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