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アスクル/新施策を打ち出すも、営業利益17%減

2009年03月17日 / 決算

アスクルが3月17日に発表した2009年5月期第3四半期決算の業績は、売上高は1418億5600万円(前年同期比21.3%増)、営業利益59億400万円(17.2%減)、経常利益59億2300万円(17.5%減)、当期利益33億5800万円(12.4%減)の増収減益となった。

次世代ビジネスモデル構築の最終年度として情報システムへのインフラ投資などを継続。同時に、景気後退を次世代ビジネス拡大の好機と捉え、間接材一括購買システムのソロエルのプラットフォームを構築し、顧客開拓に乗り出した。

既存事業では、インターネット広告や販売促進活動での顧客開拓、中堅・大企業向け一括購買システム「アスクルアリーナ」の営業活動を並行して推進。顧客の基盤は拡大しているものの、客単価は下落傾向にあるという。

このため、アスクルカタログ2009春・夏号の発刊に向け、経費削減の役に立つようなオフィスの必需品を中心とした価格の見直しと、詰め替え商品による経費とゴミの削減を提案した巻頭特集を制作。環境配慮型商品の充実も継続中という。

また、主に第1四半期では原材料価格が高騰し仕入価格の抑制に努めたものの、商品の安定供給を優先したため粗利益率が低下したが、商品開発と調達面でのさまざまな取り組みと、10月からの一部商品の販売価格を改定したため、第2四半期後半には粗利益率が回復、同期は堅調に推移した。

2007年5月期から実行している次世代ビジネスモデルへの変革のための投資で、償却負担が増加しているが、継続的なコスト構造改革で安定的なローコストオペレーションが実現した。販売費・一般管理費は269億7100万円だった。

通期は売上高2009億1300万円(5.9%増)、営業利益81億円(16.8%減)、経常利益82億円(16.4%減)、当期利益40億円(19.8%減)と増収減益が継続する見通し。

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