セブン&アイ/第1四半期売上高10.8%減、営業利益17.5%減
2009年07月02日 / 決算
セブン&アイ・ホールディングスが7月2日に発表した2010年2月期第1四半期決算によると、売上高は1兆2417億3500万円(前年同期比10.8%減)、営業利益586億4900万円(17.5%減)、経常利益585億700万円(16.1%減)、当期利益236億9200万円(28.3%減)だった。
事業別の概況は、コンビニエンスストア事業でセブン-イレブン・ジャパンが今年5月末時点で37都道府県に1万2323店舗(25店舗増)を展開。店内に設置したフライヤーで調理するファスト・フード商品の販売店舗を約9100 店舗まで拡大し、グループのプライベートブランド商品「セブンプレミアム」の品揃え強化や、日用雑貨の一部商品の価格見直しを実施した。店頭のタバコの販売金額が伸長したこともあり、販売は好調に推移した。
北米では7-Eleven, Inc.が3月末時点でフランチャイズ店の4339 店舗(119店舗増)を含む6208 店舗(12店舗増)を展開中。売上高はガソリン単価の下落と円高で減収となった。だが、ファスト・フード商品やプライベートブランド商品の開発・販売に注力したことでドルベースの米国既存店商品売上高伸び率は3.0%伸長した。
中国では、セブン-イレブン北京有限会社が3月末時点で北京市内に75店舗(3店舗増)を展開。4月には上海市内に限定されたエリアで店舗を運営するライセンスを与えられた企業が店舗展開を開始。コンビニエンスストア事業では、会計基準の変更に伴い当第1四半期の7-Eleven, Inc.に係るのれんの償却額が約19億円増加した。売上高は4425億8100万円(19.6%減)、営業利益は449億6900万円(3.2%減)だった。
スーパーストア事業では、イトーヨーカ堂が5月末時点で176店舗(1店舗増)で、新業態の店舗の生活応援型ディスカウントストア「ザ・プライス」は、新たに5店舗改装オープンしたため7店舗体制となった。
食品分野では、生活防衛意識の高まりに伴う内食傾向や節約志向に対応したことで堅調な売上だったが、衣料品分野と住居関連商品分野では、景気低迷の影響などから売上は厳しいまま推移した。
食品スーパーでは、5月末時点でヨークベニマルが東北地方を中心に157店舗(1店舗増)、ヨークマートが首都圏に61店舗(1店舗増)を運営。新鮮な生鮮食品を買いやすい価格で提供し、「セブンプレミアム」の積極的な販売にも努め、売上は堅調に推移した。
中国では、3月末時点で北京市に総合スーパー8店舗と食品スーパー1店舗、四川省成都市に総合スーパー3店舗をそれぞれ展開している。同事業の売上高は5225億2700万円(2.5%減)、営業利益は53億5700万円(59.2%減)となった。
百貨店事業は、8月のそごう心斎橋店の閉鎖、9月の西武札幌店の閉鎖を決定。資産効率の向上の取組を推進している。グループシナジーの拡大に向けた取組では、昨年10月に発足した「グループシナジープロジェクト」を中心に各事業会社との連携を強化している。
ことし1月には「西武生鮮活性化プロジェクト」を立ち上げ、西武池袋本店でイトーヨーカ堂やヨークベニマルとのノウハウ共有による生鮮食品売場の活性化を推進。しかし、衣料品や美術・宝飾品などの高額商品を中心に売上は厳しいまま推移した。売上高は2234億9100万円(10.5%減)、営業利益は8億1900万円(81.7%減)で推移した。
フードサービス事業では、レストラン事業部門を中心に不採算店舗の閉鎖や経費削減による収益性の改善に取組み、値頃感のあるメニュー開発の強化など既存店舗の活性化により客数は回復傾向だったが売上は低迷した。同事業の売上高は231億7500万円(15.0%減)、営業損失は4億5500万円。
通期は全社で売上高5兆3130億円(6.0%減)、営業利益2850億円(1.1%増)、経常利益2810億円(0.6%増)、当期利益1230億円(33.2%増)を見込んでいる。
関連カテゴリー
最新ニュース
一覧- ミニストップ/24年度はOMO施策に注力、旗艦店の成功事例を既存店に導入
- ヤマダHD/家電流通業界に特化したAIロボティクス創出で業務提携
- Amazon/福岡市周辺で「マルキョウネットスーパー」年内に開始
- 【PR】東芝テック/小売現場におけるRFID導入までの経緯、6/4開催
- 【PR】アパレル業界/トレンド施策5選~オンライン・オフラインの融合~5/24開催
- DCM/4月の既存店売上高1.0%減
- ミニストップ/神田に新旗艦店オープン、トップバリュ商品構成比3割
- サンマルクカフェ/創業25周年、ベーカリーメニュー・既存店改装を強化
- ウエルシア/PB売上1100億円目指し「IT’S WHAT’S INSIDE THAT MATTERS.」発売
- 日本KFC/米カーライルが1株6500円で公開買い付け開始
- スーパーバリュー/ロピア運営のOICグループに「練馬大泉店」22億円で売却
- セブンイレブン 人事異動/羽石奈緒執行役員が商品本部長に
- イオン北海道/店舗配送の海上輸送へのモーダルシフト実験
- マックスバリュ東海/名古屋市「笠寺店」5/24リニューアルオープン
- ゲオHD/「セカンドストリート」スポーツ用品特化型の1号店オープン
- イオンスーパーセンター十和田/「おひつごはん四六時中」5/22オープン
- 【PR】ネッ担フォーラム/キリン・花王・味の素など、EC視点で考える提供価値、5/28・29
- 【PR】次世代の小売体験/小売企業のDXと顧客接点、6/7開催
- 【PR】流通経済研究所/取組営業革新プロジェクト、参加者募集
- ゴンチャ/「新宿マルイ店」5/21オープン
- ペッパーランチ/「エキア竹ノ塚」に新店舗5/23オープン
- カクヤス/東京都「練馬北町店」をリニューアルオープン
- ドンク/シンガポールの商業施設に「ドンクエディテ ION店」オープン
- オオゼキ/「祖師谷大蔵店」7/2閉店
- ユニクロ/40周年感謝祭を実施、GU・PLSTも同時開催
- 吉祥寺パルコ/屋上イベント魅力発信でクラウドファンディング
- コンビニエンスストア/4月既存店0.5%増、行楽需要でおにぎり・ドリンク好調
- マルエツ/「上井草駅前店」オープン、初年度売上11億6000万円目標
- セブン&アイ/「セブンプレミアム」の累計売上金額15兆円を突破
- 100円ショップ市場/23年度初の1兆円突破
- ゆめモール合志/5/23グランドオープン、ゆめマート、しまむらなど
- 鵠沼海浜公園/スケートパーク、商業施設オープン
- コストコ/「沖縄南城倉庫店」「東近江倉庫店」8月オープン
- まいばすけっと/神田駅西口など東京都に4店舗5/24オープン
- アップル/「iPhoneのタッチ決済」を日本で開始
- イオンモール/中国「杭州銭塘」6/1オープン、1.5万m2のエンタメ施設も
- コメリ/ハード&グリーン小川店を5/30増床移転オープン
- 【PR】流通経済研究所/第6回POSデータ活用検定、6/10~7/11開催
- 物語コーポレーション/広島県福山市に「丸源ラーメン 福山神辺店」オープン
- 資さんうどん/熊本県八代市初出店「八代旭中央通店」オープン