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トーホー/売上高3.1%増、経常利益39.7%減

2009年03月17日 / 決算

トーホーが3月17日発表した2009年1月期の連結業績は、売上高1716億4800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益23億9000万円(3.1%減)、経常利益14億1000万円(39.7%減)、当期利益5億9900万円(27.0%減)となった。

2008年8月に持株会社体制へ移行。ディストリビューター事業部門(業務用食品卸売部門)を中心に全国を視野に入れた積極的な事業所展開を推進。未出店地域だった群馬県で桂食品工業を、同じく沖縄県石垣市のトーホー・仲間を新たに連結子会社とした。不採算事業のアクト・デリカやエヌオーシーは事業譲渡を行い解散した。テナントビルの入居が当初計画よりも少なかったトーホーファンズ24博多中洲店は閉店した。A-プライス事業部門や食品スーパー事業部門では収益力向上の施策を推進した。

事業別にみると、ディストリビューター事業部門では、新規開拓や既存取引先のシェアアップを行った。外食産業向けの「展示商談会」を、初めて東京で開催。関東地区でのシェア拡大を目指す。営業面では、市場拡大傾向にあるイタリアン業態へオリーブオイルやワインなど高付加価値の直輸入商品を積極的に提案した。3月に松江営業所、5月に札幌支店、別府営業所、10月に浦安支店を統合した千葉支店、11月に静岡支店をそれぞれ新規出店した。5月には世田谷営業所をA-プライス高井戸店内に移転、6月に高知営業所を品質管理強化のために新築移転、11月には東京支店を物流機能をもった事業所として移転した。売上高は1081億8300万円(5.5%増)、営業利益16億5800万円(7.5%減)だった。

A-プライス事業部門の売上高は338億6100万円(2.7%減)、営業利益6億5100万円(31.3%増)。既存店売上高は前年同期比1.2%増となった。「イタリア料理フェア」や「北の大地と海の幸フェア」などの企画を全店で実施。品ぞろえ面では、青果販売に注力し、扱い店舗は48店舗となった。所沢店、川越店、仙川店を5月に、せんげん台店を6月に、西長住店を8月にそれぞれ閉店した。老朽化した店舗設備の入れ替えのため、6店舗で改装を実施した。

食品スーパー事業部門の売上高は296億300万円(1.3%増)、営業利益8000万円(55.2%減)となった。農産部門は、自社農園で収穫した野菜販売を神戸地区全店で展開し、地産地消を目指した。惣菜部門では、商品開発や売場作りの実現を目指したプロジェクトチームを発足し、活性化を図った。5月に大宰府店、2009年1月に都心型の新業態店舗のデリース天神店を新規出店。10月に多聞店、11月に太寺店を閉店した。3月には須磨店を改装した。

2010年1月期の通期連結業績予想は、売上高1750億円、営業利益25億円、経常利益23億円、当期利益10億円を見込む。

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