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イオン/通期業績予想で当期利益235億円に上方修正

2010年03月18日 / 決算

イオンが3月18日に発表した2010年2月期業績予想修正によると、売上高は5兆500億円(前回予想比3.6%減)、営業利益1288億円(0.9~8.0%減)、経常利益1283億円(1.3~8.4%減)、当期利益235億円(213.3~56.7%増)となる見通しだ。

イオンは2009年2月期に27億6000万円の最終赤字に陥っており、当期利益については大幅な増益が見込める模様だ。

下期は、収益構造改革が進み、総合小売事業中心に進めた低価格戦略や顧客志向の販促が効果をあげ、客数・買上げ点数増加につながった。売上高の既存比の減少幅は縮小し、イオンリテールが先行した収益構造改革による経費の削減はグループ全体に拡がり、期首計画を大幅に上回った。

米国タルボット社の業績回復もあり、営業利益は前期より約275億円増加する見通しだ。前期比で営業収益は減収となったものの営業利益、経常利益は増益を確保する見込みとなった。

グループ各社が加盟しているイオン企業年金基金において、数年来検討してきた、社会を取り巻く環境の変化に対応し持続可能な給付を実現できる新退職給付制度を導入することを決定。新制度への移行にともない、過去勤務債務の一括処理で発生する退職給付引当金戻入額を特別利益として計上する。

当期利益については、営業利益の改善に加え、GMS事業を中心とした店舗の収益構造改革が進み、期首の想定から減損損失などが減少。特別利益計上前の数値において前回予想を達成する見込みだ。

前回予想算定には織り込んでいない特別利益計上による当期利益への影響額約100億円をくわえることにより、前回予想の上限である150億円を大幅に上回る見込みとなった。

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