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グルメ杵屋/原材料費・人件費の増大で大幅減益、営業利益79%減

2008年11月14日 / 決算

うどん、そばなど和食チェーンを展開するグルメ杵屋が11月13日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は225億6800万円(前期比2.1%減)、営業利益1億9300万円(79.1%減)、経常利益2億8300万円(73.3%減)、当期損失3億4900万円(前期は1900万円の当期損失)と当期損失幅が拡大した。

同期は新メニュー開発と、既存店の業績回復を柱に立地を絞り込んだ新規出店、不採算店舗の業態変更を推進。15店舗の出店と14店舗の退店を並行して進めた。これにより期末店舗数は42都道府県に580店舗(別にケータリング3事業所)となった。レストラン事業売上高は総店舗数の純増で増収だが、原材料費・人件費の増大で大幅減益を記録した。

外商事業は、関西国際空港での機内食事業が、長距離路線の減便、アサヒケータリングの冷凍機内食や介護食を含む業務用冷凍食品製造工場の立ち上げ費用増で減収減益。受託販売事業も需要減で減収減益となった。不動産賃貸部門は、大阪木津市場の地方卸売市場再開発事業が影響しやはり減収減益。運輸事業は、関連会社の水間鉄道の売上高は前年並みを確保したが、前年度末に乗合バス部門の減損処理を行ったことで増益となった。

その他、売上原価は原価率が57.57%と1.49ポイント増加。原材料費のロス管理の徹底、メニュー開発の効率化などを原材料費高騰が上回ったため。販売費・一般管理費は、41.57%と1.66ポイント増加した。主に人件費率が増加したためという。

通期は業績予測値を修正しており、修正後の予測売上高は470億8900万円(4.3%増)、営業利益5億2900万円(60.3%減)、経常利益6億8200万円(56.8%減)、当期利益1億200万円と収益は回復する見込み。

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