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ケンコーコム/売上高37.7%増も販売競争で当期損失9700万円

2008年11月03日 / 決算

ケンコーコムが10月31日に発表した2009年3月期中間期決算によると、売上高は50億6100万円(前期比37.7%増)、営業損失7100万円(前期は営業利益2700万円)、経常損失9400万円(経常利益2300万円)、当期損失9700万円(1500万円の当期利益)と赤字転落となった。

中間期は、業務インフラの構築に注力。また、健康情報のコミュニティサイト「ケンコミ」を立ち上げ、情報提供の機能も持たせた。また9月17日付で、厚生労働省から医薬品のインターネット販売規制につながる「薬事法施行の一部を改正する省令案」に各種メディアを通じて反論。一方主力事業のリテイル事業は、年度初めより売上高は順調だったが、競合対策の利益率低下などが見られたため、設備投資や新規事業への先行投資を穴埋めできなかった。

メディア事業やドロップシップ事業等を行う新規事業でも、本格的な収益獲得は第3四半期以降になる見込み。利益面では、販売促進費やシステム維持費用、人件費などが膨らんだため営業損失を計上した。また当期利益も、たな卸資産評価減で特別損失を計上した。

下期はリテイル事業のコスト構造転換を断行。新規事業ではケンコーコムサイトの集客力を活用したメディア事業に集中的に経営資源を投下。リテイル事業との相乗効果を狙う。これまででで、当面必要な大型の設備投資は一巡したため、これらの事業基盤を有効に活用し変動費のコントロールと固定販管費の削減を図る。通期は売上高108億円(34.6%増)、営業利益6000万円、経常利益3500万円、当期利益1000万円と収益率向上を見込む。

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