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スズケン/通期の売上高3.4%増、営業利益36.9%減

2009年05月08日 / 決算

スズケンが5月8日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高1兆6413億3100万円(前年同期比3.4%増)、営業利益146億8000万円(36.9%減)、経常利益288億1100万円(22.5%減)、当期利益70億7200万円(66.8%減)となった。

「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」による「緊急提言」を受け、医薬品の流通に携わる製薬企業、卸、医療機関や保険薬局が一体となり、流通改善に取組んだ。その結果、「長期の未妥結・仮納入の改善」「総価取引の改善」で、一定の成果があったものの、「1次売差マイナスの改善」では、卸間の競争激化等により改善には至っていない状況であり、同社グループでも同様な結果となった。

経営面では、「お得意さま満足度NO.1」の実現に向け、「全員営業」を行動方針として掲げ、営業・物流機能の品質向上とともに、社員に対して物流子会社と九州を営業基盤とする翔薬への転籍などによるローコスト経営を推進した。

さらに、中期ビジョンである「医療流通プラットフォームの確立」の一環として、医療食品の流通基盤をより強化するため、専門部署と専任担当者の設置を準備した。営業面では、多様化ニーズに対応するため、全社員共通の行動方針「全員営業」のもと職種を超えた「全員ミーティング」の実施や、営業事務職などに従事する契約社員の正社員化、さらに情報機能の中核となる新営業支援システムの導入により、MS(医薬品卸の営業担当者)機能の強化などを通じ、サービス水準の向上に努めた。

2010年3月期の業績予想は、売上高1兆7200億円、営業利益96億円、経常利益234億円、当期利益130億円を見込んでいる。

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