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ジョイス/通期の売上高3.8%増、営業利益99.4%増

2009年04月14日 / 決算

岩手県のスーパー、ジョイスが4月13日発表した2009年2月期の連結業績によると、売上高504億6100万円(前年同期比3.8%増)、営業利益6億8600万円(99.4%増)、経常利益8億800万円(64.2%増)、当期利益9600万円(32.8%減)となった。

2008年4月に初のオープンモール形態のショッピングセンター(銀河モール花巻)をデベロッパーとして開発し、同モール内に「ジョイス花巻高木店」(岩手県花巻市)はじめ35店のテナントを誘致し、オープンした。

「ジョイス花巻高木店」は生鮮、特に鮮魚と惣菜部門を強化し、鮮度と品質を重視した新たな品ぞろえ、新しい店舗づくりのモデルとして今後の店舗でも展開を図る予定で、2008年4月、「ジョイス東安庭店」(岩手県盛岡市)敷地内に、調剤薬局と診療所をテナントとして誘致した。この「クリニックモール」は今後、より地域社会に密着したショッピングモールのモデルの一つとして開発を進める。

スクラップアンドビルドの一環として、2008年5月に「ジョイス久慈店」(岩手県久慈市)を閉鎖し同地区内に「ジョイス久慈長内店」を移転オープンした。新しいマーチャンダイジングを基本に、地場商品を積極的に導入し、より地域にあった売場づくりを実現した。閉鎖した「久慈店」の建物はホームセンターに賃貸した。地域の皆様の利便性向上と充実度を増した競争力のある商業施設を目指し、「スーパーセンターみたけ」(岩手県盛岡市)をリモデルし、2008年12月に「ジョイフルタウンみたけ」として、改装した。

ことしの春にはテナント編成も含め、グランドオープンする予定で、不採算店舗の「ジョイス青山店」(岩手県盛岡市)を2008年10月に閉鎖した。

販売は、週間単位で顧客へメニューなどの提案を行えるよう取り組みを開始するなど、営業力の強化に取り組んだ。売れ筋商品の販売強化や時間帯別の品ぞろえに変化をもたせる一方、2008年より実施している平日の均一祭や曜日ごとの催事企画の定着を図った。

販促は、例年の企画に加え、創業80周年特別企画として講演会、料理教室、温泉宿泊券プレゼントを実施した。また、よりきめ細かなサービスを提供出きるように、組織的な教育体系の整備を開始した。

商品政策は、生産県の特徴を生かした取り組みとして、地元産の原材料を使用した商品の開発を、地元メーカーを中心に進めた。また、県内契約農場からの直送野菜の構成を高めるなど、価格や鮮度において他社との差別化を図った。生鮮品は、物流体制の見直しにより、さらに鮮度のよい商品を提供できる体制をつくる準備を進めている。
 
ことし1月に、意思決定のスピード化を目指し、代表取締役を2名体制にするとともに、執行責任体制の明確化と機能を強化するため、営業本部、業務本部、開発本部の3本部体制とし、部署の新設、統廃合を実施し、経営体制の強化を図った。

ことし3月1日から、連結子会社のジョイスサポートの業務の大部分を同社へ移管したことにともない、2010年2月期から、連結の範囲から除外する予定で、通期の業績予想は、売上高466億8000万円、営業利益6億6000万円、経常利益8億円、当期利益4億4000万円を見込んでいる。

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