ヤオコー/通期の売上高3%増、営業利益4.5%増
2009年05月07日 / 決算
埼玉中心の食品スーパー、ヤオコーが5月7日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高2082億8600万円(前年同期比3.0%増)、営業利益81億6800万円(4.5%増)、経常利益81億4200万円(4.3%増)、当期利益47億600万円(11.3%増)となった。
スーパーマーケット事業部門で、2008年10月以降、100店舗記念セールを軸に販促を強化するとともに、新店4店舗の開設、既存店9店舗の改装を実施するなど営業の強化を図った。店舗の収益効率等の観点から3店舗の閉鎖を行った。
カルチャー事業部門のワイシーシーについては、今後スーパーマーケット事業に経営資源を集中するため、9月30日に保有していた同社の全株式をブックオフコーポレーションに売却した。
また、会員制宅配事業部門のフレッシュヤオコーについては、稼働会員数が年々減少していくなか、今後の事業展望が見込めないことから、ことし3月27日に清算した。
主力のスーパーマーケット事業部門では、第5次中期経営計画の最終年度として、基本経営戦略に基づき、販売計画の充実、顧客目線での商品開発、ストアブランドづくり、時間帯MD(マーチャンダイジング:商品計画全般)の徹底、チームで仕事、「感動と笑顔の祭典」の横展開、100店舗に向け新店の成功などを図ってきた。
販売面では、基本コンセプト「ミールソリューションの充実した店」づくりをさらに強化するとともに、価格志向に対応して、「暮らし応援得価」として購買頻度の高い商品を中心に価格対策を強化した。また、100店舗目となった岩槻西町店の開店に合せ、10月1日より100店舗記念セールを行うとともに歳末商戦に合せて12月からも同セールの第2弾を実施した。
商品面では、生鮮部門で、青果の物流の見直しや精肉におけるオーストラリアビーフのブランド化などに注力。グロッサリー部門では、プライベートブランド商品として、鍋つゆ、コーンスープ、緑茶ティーバックなどを新たに投入する一方で、納豆、豆腐などの大幅な見直しも実施した。
デリカ部門では、主力商品の一つ手にぎりおはぎの餡の自家製造を開始するなど、鮮度や美味しさの強化を図りながら各種ショップの確立・推進に努力した。
店舗面では、4月に四街道店(千葉県四街道市)、10月に岩槻西町店(埼玉県さいたま市)、11月に高崎飯塚店(群馬県高崎市)、2月に高崎高関店(群馬県高崎市)を開設するとともに、支持の高い鮮魚の対面コーナー、惣菜の鉄板焼コーナーの導入などを中心として9店舗の店舗改装を実施した。
一方で、店舗の収益効率などの観点から11月には若葉店(埼玉県鶴ヶ島市)、3月には上尾店(埼玉県上尾市)をそれぞれ閉店した。この結果、年度末の営業店舗数は、埼玉県63店舗、千葉県12店舗、群馬県10店舗、茨城県9店舗、栃木県5店舗、東京都1店舗の計100店舗となりました。なお、3月31日に牛久店(茨城県牛久市)を閉店した。
同事業の業績は、売上1959億9100万円(5.6%増)、営業利益76億700万円(4.5%増)となった。
調剤薬局事業部門の日本アポックについては、薬価差益の確保を図るなど収益対策を強化した結果、売上高76億8200万円(5.8%増)、営業利益4億7300万円(2.5%増)となった。
次期の見通しとしては、スーパーマーケット事業部門では、売上高2000億円を目指して、期初から営業キャンペーンを積極的に展開し販促面の強化を行う。同時に、競合他社が安売りを強めるなかで、販売計画の充実、人材の育成により、基本戦略「豊かで楽しい食生活を提案する企業」としてミールソリューションの充実に努める。
新店については、年度後半に5店舗の新規出店を予定。すべて同社の最新マーチャンダイジングを装備した店舗。また、年度前半を中心に5店舗の改装を計画している。改装内容は、顧客支持の高い最新マーチャンダイジングの導入による店舗の魅力のアップ・競合対策の強化。
2010年3月期の業績予想は、売上高2093億円、営業利益86億8000万円、経常利益84億8000万円、当期利益47億8000万円を見込んでいる。
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