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ダイユーエイト/新店費用などが増加し大幅減益、当期利益64%減

2009年04月05日 / 決算

ダイユーエイトが4月3日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は288億4200万円(前年同期比2.0%増)、営業利益5億100万円(40.2%減)、経常利益3億6300万円(49.9%減)、当期利益1億2200万円(64.0%減)の増収減益となった。

部門別の概況は、主力のホームセンター部門の既存店ベースでは、点単価は1.7%増となったが買上点数は5.1%減少した。客単価は3.4%減、来客数も1.6%減少し、売上高は5.0%減となった。新店を含めた全店ベースの売上高は2.7%増を記録。既存店ベースでの販売動向は、耐久消費財の新規需要・買替え需要が低下し収納、インテリア、家電製品などの既存店ベースの売上高が減少した。一方、需要が拡大しているペット関連、園芸・植物のガーデニング関連は好調に推移。自転車の売れ行きも増加した。

販売促進策の面では、一部大型店で園芸教室を開催するなど園芸用品需要の掘り起こしが奏功し、肥料・球根・用土を中心に売上が伸びた。サービス面では取付サービスを全店で実施し売上の向上に努めた。利益面では、原油価格の高騰で灯油仕入価格と商品仕入価格全般の上昇が収益を圧迫。利益率の高い園芸用品、植物などは堅調に推移した。商品開発部を新設して、開発輸入商品の拡大など荒利益率改善を順次図るなどしたためホームセンター部門の商品荒利益率は全店ベースで28.4%を確保した。

経費面では、新店舗開設に伴う不動産賃借料が10.8%増加し、またエネルギーコスト上昇を背景に水道光熱費が14.0%増加するなど、販売費・一般管理費全体としては6.6%増加した。食品スーパー部門は、価格訴求で販売強化を図りながら集客力向上に努めたが、近隣競合店の出店による影響などで売上高は7.4%減少した。

一方で、人員配置とチラシのエリアの見直しなどで経費削減に取組んだものの、当期経常損失300万円を計上。小売事業の売上高は280億3000万円(1.8%増)、営業利益は5億6100万円(39.3%減)と大幅減益となった。

不動産事業は7月に福島県にエイトタウン棚倉を開設。これで近隣型ショッピングセンター「エイトタウン」は計6か所となり、ホームセンター店舗との相乗効果を図る。前年度7月に開設したエイトタウン相馬の売上が通年で寄与し、不動産事業売上高は8億9千万円(8.1%増)、営業利益は2億3800万円(6.8%増)と好調だった。

次期は商品管理力の強化による値下げロス削減、取扱品目の圧縮による在庫削減などに取組み、売上高328億円(13.7%増)、営業利益5億8000万円(15.8%増)、経常利益4億3000万円(18.5%増)、当期利益1億8000万円(47.5%増)と増収増益に転じる見通し。

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