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ダスキン/売上高1.1%増、営業利益12.3%減

2009年02月11日 / 決算

ダスキンが2月9日発表した2009年第3四半期の連結業績(累計)によると、売上高1440億5400万円(前年同期比1.1%減)、営業利益97億2400万円(12.3%減)、経常利益114億6900万円(6.1%減)、当期利益37億7600万円(44.7%減)の減収減益となった。

事業別にみると、愛の店関連事業では、主力のクリーンサービス事業が家庭市場、事業所市場ともに前年同期に比べて減収となった。家庭市場では、ふとん丸洗いサービスやカタログを使用した通販型販売の売り上げが増加したが、モップなど各商品の売上高が前年同期を下回った。一方、アレル物質抑制成分配合の新機能モップは引き続き堅調に推移している。

事業所市場では、オーダーメイドマットやトナーリサイクルなどは堅調だったが、キャビネットタオルや汎用マットなどの売り上げが減少した。ヘルス&ビューティー事業は、化粧品売り上げ、健康食品売り上げともに増加した。なかでも新化粧品の「デュープリエ」が好調だった。愛の店関連事業の売上高は804億4700万円(2.0%減)、営業利益139億円(5.3%減)となった。

フードサービス事業の売上高は397億6200万円(0.8%増)、営業利益30億1200万円(13.2%増)だった。ミスタードーナツ事業は、第2四半期まで郊外店を中心に売り上げが減少していたが、値ごろ感のある新商品投入や既存商品のプライスライン見直しが貢献し、原材料売り上げが前年同期を上回ったことから、事業全体の売り上げは前年同期を上回った。カフェデュモンド事業やかつアンドかつ事業、その他レストラン事業、海鮮丼チェーン事業は、客数減、店舗数減少によって売上高は前年同期を下回った。

ケアサービス事業の売上高は161億2100万円(1.0%減)、営業利益は5億1000万円(2.9%減)となった。ケアサービス4事業(サービスマスター、メリーメイド、ターミニックス、トゥルグリーン)は、メリーメイ、ドターミニックス、トゥルグリーンが好調だったが、サービスマスターの事業所向けサービスが低迷。ロイヤルティ売り上げも通常の売り上げもほぼ前年同期並みだった。一方、ファシリティマネジメントの売り上げが減少した。

高齢者生活支援サービスのホームインステッド事業は、顧客売り上げの増加によりロイヤルティ売り上げは増加したが、直営店統廃合による直営店売り上げ減少で、事業全体の売上高は減少した。介護保険適用の高齢者介護サービスを事業とするダスキンゼロケアは、前期に不採算店の統廃合をしたことで売上高は前年同期を下回った。ダスキンヘルスケアで展開している病院施設のマネジメントサービスは、新規顧客獲得により売上高は増加した。

その他事業の売上高は77億2200万円(0.6%減)、営業利益500万円(98.8%減)。レントオール事業は、介護用品関連のヘルスレント店が好調に推移し、ロイヤルティ売り上げは増加した。前期に不採算直営店の統廃合をしたことで直営店の売り上げが減少し、事業全体の売上高は前年同期を下回った。ユニフォームサービス事業は、レンタル売り上げ・リース売り上げが減少したため、売上高は前年同期よりも減少した。ドリンクサービス事業は、スプラッシュウォーターとコーヒー豆以外の商品が振るわず、売上高は前年同期を下回った。ダスキン共益の売上高は、一般リースが減少したが、カーリースと石油の売り上げが好調に推移し、前年同期を上回った。

シニアケア、介護・教育・医療関連事業分野で、1月にニチイ学館と資本提携を結び、介護保険適用の高齢者介護事業については4月1日付けでニチイ学館に譲渡する予定。これに伴い、子会社のダスキンゼロケアは来期に解散する予定だ。

通期の業績予想に修正はなく、売上高1905億円、営業利益111億円、経常利益128億円、当期利益48億1000万円を見込んでいる。

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