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ニッセンHD/モバイル通販の拡大策などで売上高1.6%増

2009年02月08日 / 決算

ニッセンホールディングスが2月6日に発表した2008年12月期決算によると、売上高は1554億8900万円(前年同期比1.6%増)、営業利益30億5100万円(32.3%減)、経常利益22億4200万円(前期は20億2200万円の経常損失)、当期損失95億5300万円(31億4400万円の当期損失)の増収減益となった。

事業別の概況では、ニッセンの通販事業が低価格志向を狙った品揃えの充実による稼働人数の増加や、インターネット・モバイル通販の積極拡大策が貢献し好調に推移。カタログ制作や発送費、注文や商品発送などのフルフィルメント費のローコスト・マネジメント活動を推進し、通販事業売上高は1381億7600万円(5.9%増)、営業利益65億3600万円(21.8%減)、経常利益48億200万円(120.0%増)となった。同期より別セグメント化した金融事業を前年実績から除外し同条件で比較した場合、売上高は8.1%増、営業利益14.9%増、経常利益175.4%増と大幅な増収増益となる。

金融事業は、ニッセン・ジー・イー・クレジットの債権回収率が向上し引当金が減少、売上高は9億5800万円、営業利益3億9500万円、経常利益15億6400万円となった。現販事業では、主力事業会社のニッセンプレミアムが不採算営業拠点の統廃合、人員規模適正化などの事業構造改革を断行した。一方、催事販売の事業環境悪化を受け、催事販売は今年度中の撤退を決定した。これで売上高が減少し、事業撤退に伴う特別退職金や営業店の閉鎖費用などが発生し売上高は163億5400万円(27.4%減)、営業損失17億1100万円、経常損失19億4700万円となった。

来期の業績予測は売上高は1567億円(0.8%増)、営業利益34億円(11.4%増)、経常利益47億円(109.6%増)、当期利益39億円と、通販事業でのネット・モバイル通販の拡大、ローコスト・マネジメントの徹底、現販事業のブランド事業を中心とした店舗販売などで増収増益に転じる見通し。

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