流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





マルイチ産商/売上高4.4%減、営業利益4100万円確保

2009年08月15日 / 決算

マルイチ産商が8月12日に発表した2010年3月期第1四半期決算は、売上高が366億7500万円(前年同期比4.4%減)、営業利益4100万円(前年同期は営業損失1700万円)、経常利益1億5900万円(57.7%増)、当期利益8700万円(80.0%増)となった。

一般食品と畜産品については、内食回帰に伴い比較的堅調に推移したが、魚価の低迷に伴う水産品の売上不振により、減収となったが、利益面は、業務改善の継続による人件費、一般管理費のコスト削減を推進したことから、増益を確保した。

水産事業は売上高247億6500万円(6.7%減)、営業損失1億2200万円(前年同期は2700万円の営業損失)で、昨年10月以降の水産物の消費不振に加え、価格競争がさらに激化し、魚価は昨年に比較して大幅に下落した。

この結果、鮮魚の一部の商品群では数量ベースでは昨年を上回ったものの、冷凍魚においては数量・販売額ともに減少し、売上高は前年同期より減少した。利益面も売上の減少と販売価格の低下により利益額が減少し、業務改善によるコスト削減は進めたものの、営業利益は前年同期に対して9500万円の減益となった。

一般食品事業は売上高68億6300万円(0.2%増)、営業利益1700万円(前年同期は5100万円の営業損失)で、消費者の節約志向の高まりによる内食関連商材の需要が喚起され、調味料を中心に堅調な動きで推移し、重点取引先であるリージョナル・ローカルチェーンに対して、地域の食生活に合致した提案営業をさらに進め、取引拡大を継続して図ることができた。

利益面は、粗利益率が改善したことに加え、前期より実施してきました事業構造改革による固定費の削減効果もあり、営業利益は前年同期に対して6900万円の大幅な増益となった。

畜産事業は、売上高49億8400万円(1.9%増)、営業利益1億600万円(3倍)で、グループの流通加工機能を活かした豚肉の売上拡大や信州牛を中心に国産牛の売上が回復し、在庫過剰による相場下落の影響をうけた鶏肉は厳しい推移だったが、セグメントトータルでは前年に対して増収。

利益面は、粗利益率が大幅に改善したことに加え、業務改善による経費削減が進んだことにより、営業利益は前年同期に対して7100万円の増益となった。

通期は、売上高1601億2500万円(1.4%増)、営業利益6億2100万円(5.8%増)、経常利益9億6200万円(2.1%増)、当期利益5億7500万円(12.0%減)を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧