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マルイチ産商/通期の売上高2.1%減、経常利益4.5倍

2009年05月12日 / 決算

マルイチ産商が5月12日に発表した2009年3月期の決算によると、売上高1578億5000万円(前年同期比2.1%減)、営業利益5億8700万円(前期は1億3800万円の損失)、経常利益9億4200万円(4.5倍)、当期利益は6億5300万円(前期は900万円の損失)といずれも増益となった。

期初より全社的な取り組みとして在庫圧縮と業務改善によるコスト削減を強力に推し進め、販売費および一般管理費の圧縮を図った。第3四半期より各商品別事業におけるサプライチェーンマネジメント(SCM)構築への体制作り(商品別事業部制への組織変更)と商品開発力、調達力とマーケティング力の強化を図った。

セグメント別では、水産事業の売上高1091億7400万円(2.4%減)、営業利益2億4000万円で、期初より産地偽装・表示違反問題等に端を発する水産品の消費不振の影響もあり、水産商品本部を中心に安全・安心を重視した商品の開発を進めた。

利益面は、前期から進めてまいりました拠点機能再編と仕入先の集中による調達コスト削減や、管理費のコスト削減をさらに進めるとともに、仕入政策の本部への一元化と部署における在庫圧縮を強力に推進したことから、営業利益は前年より大幅に増加した。

一般食品事業は売上高278億3300万円(8.5%減)、営業利益6100万円(33.2%増)で、前期下期からの大手小売業の仕入調達ルート変更の影響により、前年に対して減少したが、基盤顧客であるリージョナル・ローカルチェーンと独立小売店の重点取り組み、取引拡大を継続した。

利益面は、拠点機能統合によるコスト削減効果により、前年に対して営業利益は増加となった。

畜産事業セグメントは売上高205億6900万円(9.8%増)、営業利益2億3300万円で、国産の豚肉、鶏肉の消費が堅調に推移したことに加え、これまで当社グループが構築してきた安全・安心を担保した長野県産の牛豚肉の生産・加工・販売に至る一連のSCMが評価され、組織小売店を中心に売上高が大幅に拡大した。

利益面は、売上高の拡大に加え、前期から取り組んだ拠点機能統合によるコスト削減効果も加わり、営業利益は前年に対して大幅な増加となった。

次期の見通しは、売上高1601億2500万円(1.4%増)、営業利益6億2100万円(5.8%増)、経常利益9億6200万円(2.1%増)、当期利益億7500万円(12.0%減)。

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