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マルイチ産商/売上高5.2%減、営業利益22.6%減

2009年11月16日 / 決算

マルイチ産商が11月13日に発表した2010年3月期第2四半期決算によると、売上高は744億9900万円(前年同期比5.2%減)、営業利益2億5600万円(22.6%減)、経常利益4億4900万円(11.6%減)、当期利益2億6800万円(23.1%減)となった。

各事業の概況は、水産事業が売上高504億4100万円(6.4%減)、営業損失1億300万円(前期は1億円の営業利益)となった。高級食材を中心に売上が伸び悩み、大衆魚は数量ベースでは前年を上回ったが、全般的には価格の低下と消費不振のため減収減益となった。

全社的に在庫圧縮と与信管理を徹底したリスク回避、経費削減を進め、得意先のニーズに合致した商品と販促企画、受発注と物流スキームの提案を強化している。

一般食品事業の売上高は138億2900万円(3.1%減)、営業利益は9000万円(1100万円の営業損失)となった。内食関連需要の高まりで調味料などが堅調に推移したものの、夏物商材の伸び悩みなどで減収となった。利益面では新在庫管理システムの開発・導入、小売店の売上拡大のための提案営業強化などで増益となった。

畜産事業の売上高は101億400万円(1.4%減)、営業利益は2億1400万円(148.1%増)と大幅増益となった。グループの流通加工機能を生かし、信州産の豚・牛肉、輸入肉などが好調だったが、価格競争の激化などで金額では前年比で減収となった、また、食肉の一貫したSCMの推進による事業構造改革と業務改善による経費削減効果により増益となった。

物流事業、小売店支援事業などのその他事業は、売上高1億2300万円(9.4%減)、営業利益5500万円(61.0%増)とこちらも増益を確保。小売店支援事業の関連会社、AESが契約小売店向けに受発注システム導入を図ったほか、物流事業・冷蔵庫事業のマルイチ・ロジスティクス・サービスの物流業務の受託が拡大し、それぞれ業績が伸長した。

通期は売上高1601億2500万円(1.4%増)、営業利益6億2100万円(5.8%増)、経常利益9億6200万円(2.1%増)、当期利益5億7500万円(12.0%減)を見込んでいる。

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